

Takehiko Shimma
新間 竹彦
1962年3月21日愛知県名古屋市生まれ。青山学院大学大学院前期過程修了。理工学修士。東京都の公立中学校の理科教諭として六年間勤務。その後、参議院議員(実父)の公設第一秘書を経て、講師として再び教育現場に復帰。明るく楽しい授業には定評がある。
新間 竹彦 さん(有限会社シンマ代表取締役)
意外と大人って楽しいぞそんなメッセージを強く持ちながら子供の為に大人を集めてスクラムを組むただの大人じゃない何かを感じさせる彼の教育方針は、楽しく伝え、真剣に関わるそして、その先に遊び仲間を増やすこと遊び仲間 = 一緒に社会を形成する仲間フットワークの軽い43歳元気で素直な子供が好きなTeen's応援団長今回は、新間竹彦さんを紹介したい
インタビュアー:松本 創
写真・テープ起こし:岡田 莉沙
マスコミなどで報道される十代のイメージにはネガティブなものが非常に多いし、大人についても同じ事が言えると思います。でも世の中はそんな人ばっかりじゃない。
自分の十代の時に比べてもこいつすげぇなぁって思う十代はいっぱいいるし大人の世界にも、一生懸命頑張っている人はいる。十代の見本になるような人が私の周りにも沢山いるんです。だったら、元気な十代と頑張っている大人をマッチングさせて、スクラムが組めるような機会を作れば、すごい事が出来るんじゃないかなって。
友達は「減らない財産」です。それを自分だけで抱え込むのではなくみんなでシェアしていきたい。対象も大人に限定せずに、人とのつながり・人が出会うことによって生まれる広がりを十代に直接伝えたい。その年に一回のお祭り騒ぎがこのイベントだと思っています。

十代は腐ってないよっていうことを言いたいですね。目の前で見て欲しい。みんなの十代の時どうだったですか、ここにいる十代の方がよっぽど立派だと思いませんか、と投げかけたいですね。下の者だから上から教育しなきゃなんて片意地張るんじゃなくて、こいつらのいい所分かったでしょう、と。そしてスクラムを組んで一緒に頑張っていこうよという気持ちになって欲しい。人生経験が大人の方が長い分、その中でネットワークは必然的に子供の持っているコミュニティより大きくて当然であると思います。だったらそういう部分で、目の前に居る人を応援出来る所があれば応援してやろうよ、と伝えたいですね。やっぱり同じ空気を吸っていなきゃだめだと思うんです、大人と十代は。外から見た十代のイメージだけじゃなくて、「ほら目の前に居るでしょ」ってね。
せっかくだから、大人同士もつながっていって欲しいですね。今年で二回目ですが、毎年やっていこうと思ってます。十代だから十回はやらないとね。そしたら今の十代が二十代になるし、その時にはバトンタッチして、君たちが次の十代を応援してくれよ、って渡して、つなげていければいいなと思います。十代が十年間も真剣に自分たちの事を考えたらすごいことが出来そうですよね。絶対十代って大事だと思うんです。
「十代の時には自分がやりたいと思ったことをとことんやれ」って事だと思いますね。皆さん自分の生き様を見せてくれると思う。例えば、三十年かけてある結果に到達した、というケーススタディを十代のうちに知ることが出来れば、何年もかけてわざわざ遠回りする必要はない。自分にあった人に出会えれば、それは人生のショートカットキーのようなもの。大いに参考にして欲しいですね。でも一人の世界には染めたくないから、色んな価値観の人を出して、それぞれが「この人の生き方勉強してみたいな」とか「この人の人生に惚れた!」って思ってもらえたら面白いです。
小さい時は親父の影響で芸能関係、ラジオのパーソナリティになりたいとか思っていました。でも教えることは好きだった。それが、大学に入って塾の講師や家庭教師のアルバイトをする中で、新間先生は「分かりやすい」とか「面白い」とかおだてられて、いい意味での勘違いをした。俺って教師に向いてるのかなって(笑)。人生って大いなる勘違いですね(笑)。勘違いが原点。
それで大学院で教員免許とって高校に行ったんだけど、愛知県で、ほんとに厳しい管理教育ばりばりのところだったから、私は苦しくてしょうがなかった。先生と生徒が親しく和気藹々とする中で尊敬する部分は尊敬をし合い、っていう楽しい学園生活が繰り広げられる予定であったのが、ところが中に入ったら軍隊みたいな学校で掃除の時に番号で呼んだりする。今の高校生活はその頃に比べたら和気藹々としていると思うなぁ。
混乱がおきている現実もあります。子供が勉強に向かわないなどの多くの場合は親に原因があると思います。子供、というか人間って本来的に学びたいという気持ちを持っていると思う。なのにも関わらず、学ぶということを面白くないものにしてしまっているのは親を含めた大人のせいだと思うし、教育制度のせいなのかもしれない。でも同じ教育制度の中に居ても学校で楽しく学んで伸びているやつもいる。だから料理人である先生が面白くなく教えているからっていう部分もあるだろうな。
お腹が空けば人間誰でもご飯を食べたいと思う。それをお腹が空く前にご飯を与えてしまうから学ぶ意欲がそがれてしまうとかね。
二十歳、成人してからは社会の中で自分から学んで自分で実績を出して、痛い目にも遭いながら自分で勉強していかなければいけない。だから学習の方法を二十代までに変えていく必要があって、最終的には自立的な学習まで上手にシフトさせていかなければいけないのに、その間も小さい時の読み聞かせや漢字の書き取りなどの勉強を、いわゆる教育ママと呼ばれる人たちがやらせようとしてしまうのは良くない事だと思いますね。

やはり、コミュニティというのは必要だと思います。学校の外に自分でコミュニティを作れる人はある意味、それでいいんじゃないかなとも思います。でも、人間関係を結ぶ練習をする場が学校しかない人に安直に、別に学校行かなくてもいいんだよ、って言うのは無責任な気がしますね。
例えば中学くらいまでの、別に学校教育でなくてもいいんだけど必要最低限の英語力であったりとか漢字力・計算力、社会の歴史や世界地理などは、分かっていれば社会に出てから別に困らないと思う。でも立場的にも簡単に学校は行かなくていいんだよとは言えないですね(笑)。
面白いね、やりたいですね!

これから大学も崩壊して大学の入試制度も崩壊していくだろうし、もっと教育の現場は混乱していくんだろうね。今までは大学が入りにくい所だったし、短時間で多くを処理しなくてはいけないから知識量だけで簡易的に選抜してきた。でも面接の仕方も一人一人丁寧に見られるようになっていったり、高校などでも一芸入試などが取り入れられたり、変わりつつある。だから今までの所ではなしえなかった事がここから先は起こりうる可能性が非常に高いと思う。学校も変われって言われてますしね。何でもかんでも変わる必要はないと思うんですが。
私の目標はですね、法律で認められた成人になった時に楽しく遊べて、面白いねーって言い合えるような仲間を増やすことが教育方針なんですよ。生徒には未来の遊び仲間になって欲しい。自分が「こうだよねぇー」って言った時に「そうだよねぇー」って返してくれるような仲間がいっぱい居てくれたら楽しいから、自分の価値観を十代のうちから伝えていって、シンマはこういうことを喜ぶんだなとかこうゆうのは怒るんだなって分かってもらっておけば、大人になった時に集まったら楽しいじゃないですか(笑)。理科とか数学の免許も持っているけど、それは道具。学校でコミュニケーションをとる為の道具として使っているだけで、どこが一番楽しいかというと、生徒と雑談をしている時とかですね。下らないこと思いつくんです、生徒って。それをいいねー!とか言ってニコニコしながら見ていたりとか(笑)。絶対失敗するなぁと思いながらやってるとこを見ていて、案の定失敗して、「ほらな、言った通りだろ」とか言ったりとか(笑)。そういうのが大好きなんですよね、私は(笑)。
逆に生徒がしゅんとしている時なんかは、私みたいな変なことしていても大人になれるんだな、普通に生きていけるんだなって思えば、元気も出てくるかな、とかね(笑)。
夢を持っている妙に元気なやつとかは、無性に応援したくなりますね。あと素直なやつ。めんどくさいやつは時間がかかる(笑)。斜に構えていたりとか、そういう時期だからしょうがないのかもしれないけど、心で会話をしたいとか、俺はこう思っているんだよって言った時にそれでもずっと斜に構えたままだと、入っていかない感じがしますね。最初は防御もしていかなきゃいけないから、始めから開けっぴろげである必要はないけど、本当に本音で応援してあげたいと思ったときに素直な気持ちが前面に出てくる人だと応援しがいがある。一生懸命一時間とかかけて話して、やってることが全然正反対だったりすると、がくっとくる時もありますね(笑)。逆にちょっとでも自分の体験が役に立ったよって言ってもらえると嬉しいですしね。人間だから誉められると嬉しいです。
例えば人生が八十年だとしたら、四十年が折り返し地点と言われます。「折り返す」いうのは、今までの人生のどこに自分が戻っていくか考えるということ。そう考えた時に私が 戻るところはやはり教育だな、と思った。その中でも小学校高学年から中学・高校、塾などでずっと関わってきた十代の教育ですね。
十四五歳からの反抗期・思春期に、そこを上手く乗り切れなかったり、中には命をおとしてしまう子もいる。そういう悶々とした時に、「大丈夫だからこっちこいよ!」って言ってあげたいんです。「大丈夫だから大人の側に来いよー」「意外と大人って楽しいぞー!」って(笑)。苦しいことももちろんあるけど、それより楽しいじゃん、なんか(笑)。二十代の時には、社会人になってタバコもお酒も解禁で、二十代が最高だって思ってたけど、三十代になったら三十代も楽しい!そしてその時は五十代六十代はかわいそうだなぁって思ってたんですが、四十代になったら、四十代も楽しいの(笑)。
楽しくない、つまんないよって言う大人もいると思うけど、私は楽しいんですよね。周りにも人生楽しんでる人しかいない。
悲観的なゴールに向かってわざわざ歩いていく必要なんてない。つまんねぇって言いながら会社通って「ほんとはやりたい事じゃなかったのに」とか「でも働かないと食っていけないし」とか言って生きていくよりは、多少お金には苦労しても楽しいなって思える方がいい。物欲とかじゃなくて、人と関わることで楽しく生きられる。それ以上のものはないと思いますね。とにかく、意外と大人って楽しいですよ!

Takehiko Shimma
新間 竹彦
1962年3月21日愛知県名古屋市生まれ。青山学院大学大学院前期過程修了。理工学修士。東京都の公立中学校の理科教諭として六年間勤務。その後、参議院議員(実父)の公設第一秘書を経て、講師として再び教育現場に復帰。総計5000名以上を指導。明るく楽しい授業には定評がある。1995年に有限会社シンマ設立。「楽しく伝える」「真剣に関わる」をミッションステートメントとして「教育」「エンターテイメント」「コンピュータ」の3つのカテゴリーをジョイントさせる活動をしている。中学・高等学校の理科・数学講師。
「10代を真剣に考える一日」公式HP:
http://www.s-e-e.jp