政治・行政
・18日、5か月に渡って勾留されてきた沖縄の反基地運動のリーダー、山城博治氏が保釈された。山城氏は、米軍北部訓練場のヘリコプター着陸帯(ヘリパッド)建設などに抗議する活動を行なった際に、沖縄防衛局の職員の肩を揺さぶりけがをさせたなどとして逮捕され、傷害や器物損壊などの罪で起訴された。長期間の勾留について、アムネスティ・インターナショナルは懸念を表明。人権侵害であり、「基地反対運動を萎縮させるおそれがある」と批判していた。初公判で山城氏は、米軍基地内の有刺鉄線を切断したとされる器物損壊罪は認めたが、威力業務妨害罪と傷害罪については無罪を主張した。
国際
・パリ南郊のオルリー空港で、18日、テロ未遂事件が発生した。男が空港を警備していた女性兵士から銃器を奪って逃走。男は近くの売店に逃げ込んだが、駆けつけた治安部隊に射殺された。容疑者は仏国籍のジド・ベンベルガセム容疑者(39)。捜査当局によると、銃器強盗や薬物取引で収監された際にイスラム過激派の思想に影響を受けたとして、当局の監視対象になったことがある人物で、兵士ともみ合った際には「アラーのために死ぬ」と叫んだという。空港のロビーでは銃弾やコーランが入ったかばんが見つかっており、当局はテロ事件とみて捜査している。
国際
・アジア歴訪中の米国のティラーソン国務長官が、韓国に続いて中国を訪問し、王毅外相、習近平国家主席と相次いで会談した。王毅外相との会談では、北朝鮮の核・ミサイル開発問題について連携していくことで合意。習氏は、「協力が双方の唯一の正しい選択肢」だとし、二国間の関係強化に意欲を表明。米側は、4月上旬の習氏の訪米を招請し、トランプ大統領の将来の訪中意向も伝えたという。今後は、歴代米政権が踏襲してきた「一つの中国」政策や、南シナ海で進む中国の軍事拠点化、為替や貿易政策などが、両国の主な外交課題となる見通しだ。
国際
・西アフリカのシエラレオネで、世界有数の大きさとなる巨大なダイヤモンドの原石が見つかった。ダイヤ原石が見つかったのは同国東部の鉱山で、個人で採掘をしていた牧師のエマニュエル・モモー氏が掘り当てた。706カラットで、史上10番目程度の大きさとみられている。原石はコロマ大統領に披露された後、首都フリータウンの中央銀行の金庫に保管された。近く、「紛争ダイヤモンド」ではないことを証明する国際認証制度「キンバリープロセス」に基づく査定が行われ、その後、政府によって競売にかけられる見通しだという。
自然・科学
・茨城県水戸市中心部の千波湖で、近く、白鳥の繁殖を制限する取り組みが始まる。千波湖では、70年代に滋賀県彦根市から「友好の証し」として贈られたコブハクチョウのつがいが繁殖。昨年11月の時点で48羽に増えていたが、鳥インフルのウイルス感染が発生。30羽が次々死に、千波湖周辺は一時「野鳥監視重点区域」に指定された。同市では、インフルの拡散防止対策の一環として、石こうでできた「偽卵(ぎらん)」をコブハクチョウに抱かせる作戦を計画。2017年度当初予算案に700万円の対策費が計上された。野鳥への偽卵使用は全国で初めて。偽卵で個体数の管理ができるかどうか、注目されている。