2002-01-08 号
丸川 珠代 (テレビ朝日アナウンサー)
昨日から多くの学校で新学期が始まりましたね。私も昨日が仕事始めでした。正月休みは、ちょっぴり長めに実家へ帰っていましたが、残念なことにヒドい風邪を引いてしまい、ほとんどを寝て過ごしました。普段仕事をしている時は、めったに風邪を引かないのですが、どうやら気が弛むと風邪につけ込まれるみたいです。
受験生の皆さんは、試験も風邪も、いよいよこれからがシーズン本番ですから、体調管理には十分気をつけて下さいね!
さて、私が進行役を担当している討論番組「朝まで生テレビ!」は、毎年末か年始に、いつもより長めの討論時間をとって、スペシャル版で放送しています。先日も、大晦日の夜中から元旦の6時40分まで、約5時間放送しました。
その中では、日本の景気、小泉総理の改革、そしてテロ報復戦争をめぐってのアメリカと日本の関係などについて討論が行われました。
去年のテーマが、景気と地方自治、一昨年のテーマがIT革命と、いずれも新年にあたって、希望と新しい展望が開けるような討論でした。しかし今年は、去年起こった出来事にどう対処するか、という討論がほとんどだったように思います。
それだけ2001年には、20世紀から21世紀への“宿題”とも言うべき問題をはらんだ出来事が、次々と起こったということでしょう。アメリカの同時多発テロ事件では、テロとどう戦うかという国際的な枠組みが問われただけでなく、日本が、どのように世界と関わるのか、そしてアメリカの軍事行動に対し、どういうスタンスをとるのかが問われました。
戦時に自衛隊を派遣したことで、第二次世界大戦後、自ら築いてきたボーダーラインを踏み越えた日本ですが、その一歩が正しかったのかどうか、またそれが、多くの国民の望む将来の日本のあり方に向かっているのかどうか、私達はまだ確認していません。
そして国内では、小泉総理の改革が、道半ばです。と言っても、これがまだ途中なのか、いや、この程度で終わってしまうのではないか?と、だんだん不安になってきました。「構造改革なくして景気回復なし!」という言葉を掲げている小泉総理ですが、改革は今のところ国民が期待したほど進まず、景気は悪くなる一方です。
改革が進まないから景気が悪いのか、改革のせいで景気がさらに悪くなっているのか、この点で議論は完全に分かれるようになりました。このままでは今年中にも、景気が「底割れ」(日本の経済が自力で立ち直れないような状態まで悪くなること)するのではないかと心配する声もあります。
小泉総理の改革もまた、戦後政治が作り上げてきた聖域のボーダーラインを、踏み越えようとしています。その時期や、やり方はこのままでいいのでしょうか? 改革がなぜ必要なのかという原点に返って、確認する必要があるのではないでしょうか。
2002年、私達がやらなければならないのは、2001年にボーダーラインの向こうへ踏み出した一歩と、国民が望む21世紀の日本のあり方を照らし合わせ、次の一歩を踏み出す前に十分検討することではないかと私は考えています。
さて、2002年は、いったいどんな一年になるのでしょうか…。