2001-05-01 号
丸川 珠代 (テレビ朝日アナウンサー)
アナウンサーになって、一番驚いたのは、「テレビ番組は、チームプレーでできている」ってこと。キャスターといえども、勝手に言いたいことを言っているわけじゃないのです。何をテーマにするか考える人がいて、取材に行く人がいて、音楽やテロップを入れる人がいて、カメラを動かす人がいて、とにかく、たくさんの人の手で作られたものを、最後にテレビの向こう側へ届ける、“番組の出口”のところに、キャスターやアナウンサーがいる。
私はテレビで仕事をするまで、キャスターやアナウンサーって、個人の意見を口にしているんだとばかり思ってました。でも実は、たまたま画面に出るポジションにいるだけで、発言していることは、放送という“番組の出口”にまで連なっている、たくさんのスタッフの意見が合わさったものなんです。実際の放送で、アナウンサーやキャスターの言葉を、事前に一言一句確認することはありませんが、話す内容のおおまかなところについては番組前にスタッフと打ち合わせをし、リハーサルでもチェックしています。
テレビは公共の電波、つまりたくさんの人が見るもので、大きな影響力があるから、偏った意見や考えを放送してはいけません、というルールがあります。でも実際は、テレビは時間が限られているために、全部の考えを細かく紹介することはできず、有力な意見をいくつか取り上げることで、公平さを保つように努力しています。だからこそ、時間をつくしてさまざまな意見を話し合える「朝まで生テレビ」ってとっても大事な番組だと、私は思うのです。アナウンサーになった時から「朝まで生テレビ」を担当するのが夢でしたが、番組を始めてみたら、もっともっと勉強しておけばヨカッタ!と思うことばかり。これから、このコラムで「朝まで生テレビ」を見て考えるために知っておきたいこと、みんなと一緒に学んでいこうと思います。