

ヴィジュアリスト。高校時代に8ミリ映画を作り始め、大島渚ら映画監督に高く評価される。常に先鋭的な映像制作にチャレンジし、映像メディアのほかジャンルを超えた表現活動を続けている。
2001-09-21 号
手塚 眞(ヴィジュアリスト)
どんなときにリラックスする?
眠る前とか、お風呂に入るときとか…。
でもそれは、身体が寛いでいるってこと。
もちろん身体が寛げるって、気持ちも寛ぐことにつながるよね。
じゃあ反対に、どんな気分のとき心が寛いでいる?
本当は、人間は寛いでいるのが当たり前なんだと思う。だって野生の動物はみんな寛いで生きているよ。生きるか死ぬかのギリギリで生きているんだけど、それでも寛いでいる。
生き物の、ホントの姿だと思う。
ぼくらの生活って、寛いでいるときが動物より少ないかもね。それはやっぱり、緊張することが多すぎるんだ。どうして緊張するかというと、他人から非難されることをビクビクするからなんだよね。失敗することがコワイから。
動物は誰からも非難されない。ノラ猫やカラスは非難されることもあるけど、彼らはぜんぜん気にしてないよ。それは無神経っていうんじゃなくて、自分達の生き方が自然にわかっているからじゃないかな。
ぼくたち人間は、よくわかっていない。だからどうしてもビクビク生きなきゃならない。
この際、ビクビク生きることを認めてみない? いいじゃない、ビクビク生きたって。周りに気を遣いながら、失敗を恐れながら、ビクビク生きていこうよ。
認めちゃえ。自分の弱さ、欠点、ダメなところ、みんな認めちゃえ。
わかっていれば、恐れることはないもの。もっと、ホッとしようよ。