

ヴィジュアリスト。高校時代に8ミリ映画を作り始め、大島渚ら映画監督に高く評価される。常に先鋭的な映像制作にチャレンジし、映像メディアのほかジャンルを超えた表現活動を続けている。
2001-09-14 号
手塚 眞(ヴィジュアリスト)
街に行くと、癒しグッズがいろいろ売られている。
アロマやお香などの匂いグッズや、熱帯魚や植木などの生物モノ、水晶や化石などの鉱物モノ、きれいな音を奏でるシンプルな楽器などなど。
ぼくは部屋に香りを漂わせるのは好きで、仕事場でもよくお香を焚いたりしている。
それは気持ちが落ち着くってこともあるかもしれないけれど、人の出入りがある場所の、ちょっとした心遣いだと思ってる。
仕事場には、とても大きな水槽があって、小さな熱帯魚がたくさん泳いでいる。水草もたっぷり入って、見ているだけでホッとする。部屋に水があるのって、なんか、いい。
植木の鉢も少しある。そのまわりには、それこそ水晶やら化石やら、小さなオブジェがたくさん。どれも自分が好きで選んできたモノたちだから、自分自身が投影されている。自分の影みたいなモノ。だから、そこにあるだけで自分が取り戻せて、リラックスできるってわけです。
リラックス・グッズだからリラックスできるってことじゃなくて、結局は自分がどれを選ぶか、どれほどそれを気に入るか、なんです。だから道に落ちているゴミだって、気に入ればリラックス・グッズになるかもね。