

ヴィジュアリスト。高校時代に8ミリ映画を作り始め、大島渚ら映画監督に高く評価される。常に先鋭的な映像制作にチャレンジし、映像メディアのほかジャンルを超えた表現活動を続けている。
2001-09-07 号
手塚 眞(ヴィジュアリスト)
リラックスするための音楽っていうのが売られていて、ぼくも買ったことがある。
たいてい眠くなるような静かな音が流れていて、自然の音とか、シンセサイザーの音だったりする。
だけどそれでリラックスできるとしたら、半分は暗示。あとはリラックスしているような気分に浸っているだけだと思うな。
本来、音楽って人を覚醒させるためのもので、つまり意識を目覚めさせるための音。
だから音楽聴きながら眠るのって、眠りが浅くて疲れちゃうんだって。
ただ眠くなったり頭がぼんやりしてくるだけでは、リラックスって言えない。
人それぞれリラックスできるモノや感性が違うのだから、たとえばハードロックやポップスでリラックスする人がいてもおかしくないよね。
ぼくも好きな曲は、ロックやジャズが多い。静かな曲も好きだけど、本当に好きな曲なら、たとえ賑やかな曲でも、寝る前に聴いても安眠できる。
事実、悲しい時や苦しい時、本当に気を落ち着かせたい時は、リラクゼーション・ミュージックなんて聴いちゃいられないよ。やっぱり自分が取り戻せる、お気に入りの曲を聴くのが一番だな。