

ヴィジュアリスト。高校時代に8ミリ映画を作り始め、大島渚ら映画監督に高く評価される。常に先鋭的な映像制作にチャレンジし、映像メディアのほかジャンルを超えた表現活動を続けている。
2001-08-10 号
手塚 眞(ヴィジュアリスト)
自分の環境を整えるのって、基本的に本人のためだけれど、実はまわりのためでもある。家族の誰かが緊張していると、つられて家中が緊張してしまうでしょう。みんながリラックスしている家は、きっと住みやすいでしょう。
だから互いに邪魔をしない範囲で、リラックスできる空間を作りたいよね。居間があるから団欒できるというんじゃなくて、みんなが寛げる空間を居間にすればいい。
住んでいる人の緊張は、家にも移るんですよ。
そんなフシギな、と思うかもしれないけれど、ぼくはそう想ってる。
たとえば同じ部屋でも、革張りの重ーい応接セットがドシンと置かれているのと、やわらかなソファがさりげなく置いてあるのとでは、雰囲気が違うでしょう。重い応接セットがあると、部屋の方でも緊張すると想うな。そして部屋の緊張は、人に影響する。
家具や飾り物を選ぶとき、自分の好きずきはあるにしても、家がリラックスできるかどうかは大きなポイントです。ぼくは家が緊張しないようなものを置いて、互いに良い気が巡るようにしてます。
部屋の中にたくさん植物を置いている人もいるけれど、植物だって緊張するんだよね。人でも花でも、モノでも家でも、互いにリラックスできるように気を遣いあえれば一番いいんだけどね。