

ヴィジュアリスト。高校時代に8ミリ映画を作り始め、大島渚ら映画監督に高く評価される。常に先鋭的な映像制作にチャレンジし、映像メディアのほかジャンルを超えた表現活動を続けている。
2001-06-01 号
手塚 眞(ヴィジュアリスト)
人と一緒にいて緊張するのって、無意識に相手を警戒しているから。怒られるんじゃないかとか、嫌われるんじゃないか、とか。すると顔つきもこわばって、コワクなってくる。相手もそれを見て、さらに緊張する。
自分がリラックスしていれば、実は相手の緊張もほぐれてくる。ニコニコ、笑顔の相手なら、警戒心もなくなり、ホッとするでしょう。
ぼくは仕事柄、たくさんの人と会って話します。
たとえば雑誌の取材があると、編集者、記者、カメラマンなど、一度にいろいろな人に会うわけ。そんなとき黙っていたら仕事にならないし、自分の言葉で話さなければならないから、できるだけ緊張しないように心がけます。
何年もそんな仕事をしていると、だんだん緊張しない秘訣が身に付いてくるんです。
取材のときは、まず、自分の居場所に相手を呼ぶこと。
身近な見慣れた空間にいることで、まずリラックス。
それから、挨拶をきちんとする。仕事の場合、名刺交換とかするわけ。そのときに相手の顔をちゃんと見て、相手の名前も見る。
そして自分からなるべく語りかけてしまう。会話の内容はなんでもいいんです。天気のこととか、相手が珍しい名前のときは、それを話題にしたり。どこで生まれたんですか? いまどこにお住まいですか? 余計なお世話かもしれないけれど、とにかく話題を見つけて話しかけるようにします。
そうすれば相手もすぐにうちとけて、緊張感は少なくなるんですよ。