

ヴィジュアリスト。高校時代に8ミリ映画を作り始め、大島渚ら映画監督に高く評価される。常に先鋭的な映像制作にチャレンジし、映像メディアのほかジャンルを超えた表現活動を続けている。
2001-05-11 号
手塚 眞(ヴィジュアリスト)
ぼくは映画大好きで、映画館にもよく行くのだけれど、実は映画観るときって緊張するんです。
周りにたくさん人がいるってせいもあるけど、それよりぼくは映画を観るとき、いつも期待や不安が高まって、興奮しちゃうの。そして、これは仕事がらなんだけど、真剣になっちゃう。「よーし、観るぞ」って。
もちろん楽しんでみるんだけど、気合い入れて楽しむ(笑)。だから映画が始まる前は、必ずトイレへゆく。そうしないと途中で行きたくなっちゃうから。行きたいと思うと、どんどん我慢できなくなっちゃう。途中で行くの、イヤだし。
映画が終わった後は、いつもぐったり。精神的な疲労感。身体まで緊張で固くなってたので、つらい。でも映画、好きだから、1日に何本も観ることもある。家のビデオで観るならこんなに緊張しないで済むのだけれど、でもやっぱり映画館が好きだな。ってことは、実は緊張も悪くないって、想っているのかも。
映画を観るのって、楽しいし、とってもリラックスできることなのに、なんか緊張を求めてしまう。もしかするとリラックスって、緊張の対極にあるんじゃなくて、リラックスの中の緊張、緊張の中のリラックスってのが案外、大事なのかも。
相手がいると必ず緊張する。でも、ひとりでいることより、ふたりでいることのほうがより「しあわせ」って感じするし……。