

京都造形芸術大学教授。映画評論家。NPO教育支援協会チーフ・コーディネーター。「『子どものため』は大人の身勝手。子どもは人質ではない。いますぐできる『学校を楽しくする方法』を教えます」と、文部官僚時代より教育問題に刺激的・積極的に発言する。2006年11月文部科学省を退職。
2002-08-18 号
寺脇 研(NPO教育支援協会チーフ・コーディネーター)
えーと、どうも冗談抜きで酔っ払ってる方が冴えているのかもしれない。先週も、文化庁でわたしの所属する文化部の若い職員たちと飲み会をしたのですが、「文化」って何だろう?
についていろいろ議論できました。トシのせいで、二次会、三次会といくうちに記憶が怪しくなってくるのですが、誰かがカラオケで「文化とは愛だ!」みたいな替え歌を歌っていた記憶があるので、けっこう熱い展開になっていたようです。
とはいえ、酒はほどほどにしないとね。特に、高校生の皆さんは酒を飲む習慣に染まってはいけません。お前も飲んでたんじゃないのか?
と言われそうですが、決して品行方正でなかったわたしでも、酒と煙草は全く縁がありませんでした。酒は大学時代には少々たしなむようになり、大人になってからは大酒呑みの部類ですが、煙草はいまだに吸っていません。
とはいえ、まじめだったから自制していたのとは違います。要は、飲んでみたい、吸ってみたいという気持に全然ならなかったから。やってみたくもないことを、同級生の多くがやっているから自分もちょっと試してみるか…
なんていうつき合いの良さは、わたしにはありません。麻雀のように自分でやってみたくなったことには高校時代から深入りしていましたが、周囲の流行に引っ張られるのはごめんです。
だから、酒や煙草のこと、道徳を説こうというのではありません。あくまでこの二つについては、健康上の問題があるから考慮をうながしたいのです。もちろん、高校生だけでなく先月とうとう50歳になったわたしにだって健康によくないことは同じ。この機会に、わたしも酒を節制する努力をしようと思っているのです。すぐに禁酒は無理だけど、まずは節酒を心がけることを、この場でお約束しておきます。
というのは、自分の健康を守ることが、自身が健やかに長生きしたいという欲求を叶える面だけではないのだという事実に、最近気づかされた切実な思いがあるのです。
正直言ってわたしもこれまで、自分が不摂生で病気になったり死んだりしてもそれは自業自得なのだし、摂生を強要されるのは不愉快だと感じたりもしました。高校生の場合は法律で禁じられているから同次元ではありませんが、若い身体に酒や煙草は害だと言われても、自分の決めることだからいいじゃないか、と思う人もいるでしょう。
でも、そうじゃない。健康は個人のためにだけあるのではない。
このことを次回続けて論じてみたいと思います。