

京都造形芸術大学教授。映画評論家。NPO教育支援協会チーフ・コーディネーター。「『子どものため』は大人の身勝手。子どもは人質ではない。いますぐできる『学校を楽しくする方法』を教えます」と、文部官僚時代より教育問題に刺激的・積極的に発言する。2006年11月文部科学省を退職。
2002-04-28 号
寺脇 研(NPO教育支援協会チーフ・コーディネーター)
4月、完全学校週5日制がスタートしてひと月が過ぎようとしています。13日は第2土曜日で去年までだってお休みでしたが、20日は今までだと学校へ行く日。よかったですか?
それとも学校へ行きたかったですか?
今度の土曜は休みだっけ、学校だっけ、と迷わなくてよくなったことは、少なくともプラスでしょうか。
マスコミなどでは、まだ週5日制は是か非かの論議がさかんですが、それらが、大人の側からだけの視点になっているのがヘンだと思います。学力低下の心配にしても、子どもの世話を誰がするのかの問題にしても、大人の都合の論理です。ときおり子どもの意見が紹介されても、中身は大人の論理で整理されている。たぶん、まとめるマスコミが大人で構成されているからでしょう。
だって、子どもの側にしてみれば、休みが増えるのがイヤだなんてことがあり得るでしょうか。単純に考えましょうよ。子どもだけじゃない。大人だってそうです。土曜が休みになればうれしいし、翌年のカレンダーを入手すると、祭日がどんなふうになっているかを見るじゃないですか。休みは、心や体を休息させることができると同時に、自分が自由に使っていい時間を確保することにもなるのですから。
休みがイヤなんて、信じられない!
休みはうれしい。それが考え方の原点なのだと思います。その上で、「でも、だらけた生活になって勉強がおろそかになったらどうしよう」とか「部活の練習がうまくいかないんじゃないか」とかの不安が出てくるのが順番というものでしょう。
それらの不安はもっともだし、それを解消するために学習する場を用意したり、月曜から金曜までの学校がどう努力して学力や部活に対応するかの点を、行政をはじめとする大人の側がきちんと対応する責任があります。また、親など大人の側が過剰に心配することへの手当ても必要でしょう。子どもたちが安心して休めるような環境を作るのは、当然大人の仕事です。
と、こう整理してみて、さあ、土曜の休みは歓迎?
反対?