

京都造形芸術大学教授。映画評論家。NPO教育支援協会チーフ・コーディネーター。「『子どものため』は大人の身勝手。子どもは人質ではない。いますぐできる『学校を楽しくする方法』を教えます」と、文部官僚時代より教育問題に刺激的・積極的に発言する。2006年11月文部科学省を退職。
2002-04-14 号
寺脇 研(NPO教育支援協会チーフ・コーディネーター)
先週紹介したKさんの話の続き。彼は、育児休業期間中の記録を「男育休雑感」という題のコラムで綴っています(生涯学習の総合情報誌・月刊「マナビィ」発行所=㈱ぎょうせい)。実は、先週の原稿を書いた後にその最終回「ゴールの先にもずっと道は続く」を読んだのですが、そこにはこう記されていました。 【…(前略)…この本が出る頃には、私は全力を出し尽くし、100人中98番目くらいにゴールした感じで、育休前のように、暗ーくドンヨリした目をして、職場に復帰しているに違いない。】
いえいえ。ドンヨリどころか、前回も書いたとおり凛々しいお姿。「使用前・使用後」ではないけれど、「育休後」の成長恐るべしです。
でも、本人も実際のところは大きな手応えを感じているはず。コラム「男育休雑感」から引用しつつ紹介してみましょう。
なにしろKさんは「…九州男児で大の酒好き、子が生まれる前は仕事帰りに大抵飲んで帰る男で、しかもリンゴの皮すら剥いたことがない」人(実はわたしも全く同じ)なのです。それがいきなり「主夫」生活なんだから、これはたいへんなことです。具体的には次のような一日。 【まず朝。起きて、朝食の支度、子どもたちの着替え、洗濯、ふとんあげ。朝食後、妻は出勤の準備、私は上の子を保育園に連れていく準備。保育園から帰宅後、洗濯干し、掃除そして、やっとコーヒーブレイク。一服後、下の子を連れて散歩兼夕食の買い物。帰宅するや、離乳食の作製及び自分の昼食。それからミルクを与える。下の子が寝入れば、我も休憩。それもつかの間、夕食の仕込み及び洗濯物の取り入れ。他にもなんだかんだあって時刻はだいたい午後3時頃になる。あと1時間で上の子を保育園に迎えに行かねばならぬ。うおー、米研ぎ、風呂掃除等々……。なんて感じでやってると、上の子のお迎えの時刻となる。保育園からの帰宅後、夕食、団らん、上の子と相撲。そして風呂。これは妻がはやく帰宅してくれるので、私が子一人、妻も子一人入れている。(これが本日のメーンイベントのようなもので、一人で二人の子どもを入浴させる場合はかなりしんどいぜ。)そしてビール(夫)、就寝となる。】
うーん。すごいなあ。まことに恥ずかしながら、はっきり言ってわたしには無理です。