

京都造形芸術大学教授。映画評論家。NPO教育支援協会チーフ・コーディネーター。「『子どものため』は大人の身勝手。子どもは人質ではない。いますぐできる『学校を楽しくする方法』を教えます」と、文部官僚時代より教育問題に刺激的・積極的に発言する。2006年11月文部科学省を退職。
2002-03-03 号
寺脇 研(NPO教育支援協会チーフ・コーディネーター)
朝方寝て午後に起き出すという「不登校」大学生活を送っていたわたしですが、授業にも出ないでじゃあどうやって単位を取ることができたのか。良く言えば独学。行政学なら行政学に関する本、特に教授自身の書いた本を読んで勉強しました(もちろん悪く言えばサボリで、講義を聴講せずに楽しているわけです)。
それに、わたしのいた大学の試験はあるテーマが与えられてそれについて答案用紙何枚でも文章を書ける形でした。中学時代以来物書き中毒とからかわれるくらい文章に親しんでいたわたしとしては、とにかく自分の考えを書きまくって不勉強のボロを隠したというところです。それでなんとか、前にも書いたように「可」を取っていました。
勉強したと唯一胸を張れるのは、ゼミナールの時間です。憲法の小林直樹先生、行政学の辻清明先生、日本法制史の石井紫郎先生から中身の濃い指導を受けました。中でも辻先生からは、わたしが行政官になる意思を固めることになるほどの影響を受け、恩師と呼ばせていただきたいと思っています。行政官は、自分が国家を担っているなどという思い上がりを棄て、国民の意思をどう反映するかをこそ考えるべきだとの教えは、今でも心に刻み込んで仕事をしています。
こんな生活を送っていると、人づきあいというのは少なくなっていきます。大学の同級生に友人はできず、わずかに高校時代からの何人かの友達と時々会って議論したり遊んだりする程度で、今なら「友達のいないクラい奴」とレッテルを貼られるところでしょう。日本映画オタクで本オタク。学校にも行かず、人づきあいもあまりなく…。自分はそれで満足していましたが、寂しい青春だなぁと思われるかもしれません。
…とここまで読んだ皆さんは、当然あることに気づくでしょう。ね、あれですよ。そう、女性との交際は? もうおわかりでしょう。女性からは全然相手にされなかったんです。リクエストがあるならいくつもの失恋物語を告白してもいいですが、とにかくダメだった。今考えてみれば、クラいオタクなんだから仕方ありません。
そういえば、バレンタインデートも全く縁がなくて、初めてチョコレートをもらったのは就職した後でしたものね。トホホです。