

京都造形芸術大学教授。映画評論家。NPO教育支援協会チーフ・コーディネーター。「『子どものため』は大人の身勝手。子どもは人質ではない。いますぐできる『学校を楽しくする方法』を教えます」と、文部官僚時代より教育問題に刺激的・積極的に発言する。2006年11月文部科学省を退職。
2001-05-27 号
寺脇 研(NPO教育支援協会チーフ・コーディネーター)
さて、またまたマンガの話。とはいえマンガのことばっかり書いていたのでは他の話題へ入れませんから、駆け足で進みましょう。今、わたしの好きなマンガを簡単にいくつか紹介したいと思います。この前の『海猿』じゃないけれど、ご感想、ご意見をどんどん寄せてください。
オジサンが感じる印象と、30年以上も後に生まれた皆さんの感じ方は違って当然です。違うからこそ、感想や意見を述べ合うおもしろさがあるのではないでしょうか。みんなが同じ考え方だったらつまらないものね。
まず、少年マンガです。「少年マガジン」では『はじめの一歩』。わたしたちの世代だと『あしたのジョー』という不朽の名作ボクシング物語(「立て、立つんだ! ジョー!」の台詞くらいは皆さんも耳にしたことがあるんじゃないでしょうか)が忘れられないわけですが、主人公・一歩と周囲の多彩な人物群の魅力が十分表れているという意味では、この作品も負けず劣らずすぐれたマンガだと思います。あとは、『魁!クロマティ高校』のバカバカしさを気に入っています。作者・野中英次のギャグ感覚がわたしは大好きです。
「少年サンデー」では、なんといっても『MAJOR』です。野球少年が成長していく少年マンガの王道ストーリー。最初は幼稚園児だった吾郎少年も今や高校生で、野球エリート校打倒に燃えています。このマンガが大好きなのは、天才児・吾郎だって他の8人と心を合わせない限り野球はできないんだ、ということをしつこくしつこく強調している点です。リトルリーグでも、中学野球でも高校野球でも仲間と結びつく大切さが描かれますが、その仲間とは、女の子だったり運動の苦手な子だったりツッパリだったり、さまざまなタイプであるのがいい。「仲間」とはそんなものだと思うのです。
「少年チャンピオン」だと、『フジケン』。富士山健作ことフジケンと仲間の少年たちが、ケンカしたりバカなことをやったりしながら送る高校生活が、とても楽しそうでうらやましい。彼らとつきあう女子高生たちも元気で個性的。『MAJOR』とはタイプの違う野球マンガ『ショーバン!』にも注目しています。中学校野球部を舞台にレギュラーを目指す1年生の苦闘と成長が、素朴なタッチで綴られる。オジサンとしては、ちばあきおの名作『キャプテン』を思い出させたりしてなつかしい匂いのする作品です。
あれあれ、スペースが尽きてしまった。少年マンガ以外の話は、またいずれ。