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      <title>コラム</title>
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      <description></description>
      <language>en</language>
      <copyright>Copyright 2012</copyright>
      <lastBuildDate>Sun, 29 Jan 2012 17:13:21 +0900</lastBuildDate>
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         <title>#550 若者の夢を支える</title>
         <description>前回の最後のところでご紹介した映画『はさみ　hasami』には、それ以外にも困難を抱えながら理容師、美容師を目指して学ぶ理美容専門学校の学生たちが登場します。

母親が亡くなってすぐ父親が再婚したのに傷つき不登校ひきこもりになってしまっていたのを、この学校に入るのを機会に思い切って社会に出ようとして苦闘する男子学生。足が不自由なのを克服して手を使う仕事である理容の道で活躍することを夢見て励む男子学生。自分に自信が持てず、どうせわたしなんかダメだといじけて学校に来なくなる女子学生…　どの子も何かしらの苦しみを乗り越えようとしています。

それを助けてやろうとする先生方や事務職員の努力には、見ていて胸が熱くなります。学生たちの家やアパートに家庭訪問して励まし、夜遅くまで学校での特訓の相手をする先生方のエネルギー源は、学生に対する愛情です。前回触れた女子学生は奨学金をギャンブル狂いの父親が使い込んでしまい学費が払えなくなってしまうのですが、それをなんとかできないかと、住み込みで美容師見習いに雇ってもらえる店を探し夜間部で学べるように手配する先生や事務職員がいます。

ここにあるのは、大人たちが若者の夢を支えようとする心意気です。こんな学校がもっとたくさんあれば、どんなにすばらしいことでしょう。大人が若者のために動いてこそ、次世代が育ち、すばらしい社会が生まれます。

しかし、映画と違って現実には、若者に手を差し伸べる大人はなかなかいません。皆さんの高校の先生方はどうですか？　生徒を応援してくれる先生が多い学校に通っている人は幸せですね。でも逆だったら…　。

高校生や大学生に、お前たちは「ゆとり世代」だから力が低いと根拠のない悪口を言う大人もいっぱいいます。若者の悪口を言って、何が楽しいんだろうと思ってしまいます。若者に夢を持ってもらい、その夢の話を聞き、夢の実現をお手伝いするのが大人の楽しみというものだろうに。わたしには理解できません。

先日、わたしの連絡先を自力で調べた四国の高校一年生から、放送部で作る番組のためにインタビューに応じてほしいというメールが来ました。もちろん、OKです。電話インタビューに協力しました。電話でやりとりしていると、良い番組を作ろうとしている意気込みが伝わってきて、ますます応援したくなります。力を貸してあげることができて、とてもうれしい体験でした。</description>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">寺脇 研（NPO教育支援協会チーフ・コーディネーター）</category>
        
        
         <pubDate>Sun, 29 Jan 2012 17:13:21 +0900</pubDate>
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            <item>
         <title>#438 おちんぴー物語　その4　世界の“おなら”編</title>
         <description><![CDATA[「ふあーっ、5度6分も出ちまったァー、風邪だあ！」
おちんぴー（旦那さんのあだ名）は、お弁当箱ほどもある大きな保冷剤にタオルを巻き、それを額にあててソファの上にひっくり返っていた。
「は？　5度6分？」
「うん」
普段からマジメとフマジメが絶妙なバランスで交じり合い、どこまでが冗談なんだかわからない気質。あまりにも真剣に言っているので、5度6分って高熱だっけ？と意味不明な理解に自分を納得させながら、まじまじと顔を見た。
ひゃーっはっはっはっは！
あまりにも保冷剤が大きくて重くて、少々のクリップなんぞではタオルを留めることができなかったのか、普段スーツの腰に巻くベルトを、お荷物くっつけた額の上からぐるりと巻いていた。
あまりにも長過ぎて、ベルトが頬のあたりにまでぶら下がっている、その出で立ちがあまりにも可笑しかった。
ひゃっはっはっは。これはまるで、手ぬぐい頭に巻いた、だらしないタコだ！
笑い転げると、おちんぴーは何がそんなに面白いのかわからないといった表情で、胸を張って言った。
「頭いいと思っただろ、このベルトの使い方」
本人はいたって真面目。
どっかの宗教団体が開発したヘッドギアにも見えるどでかい保冷剤をベルトで支えたまま、熱があるらしい、自称5度6分のおちんぴーは空を見つめていた。

あたしもおちんぴーも、個人事業主なので、打ち合わせや取材でもない限り、平日はどーでもいい会話をしながら同じ空間で息を吸っていることになる。
TVの画面にドドーンと登場した野田総理が、所信表明演説で唐突に言った。
「私は……“力こぶ”を入れて問題解決にあたっていきたいと思います！」
そこで二人で顔を見合わせた。
あたしもおちんぴーも、仕事で文字を扱っている。
“力を入れて”という文言は日常的に使われるけれど、“力こぶを入れて”という表現では、モリモリの筋肉で固まった“力こぶ”という物体が、ポケットかカバンの中に入れられている、そんな絵がぽわ〜んと浮かんでしまったのだ。
「ね……今の、ヘンだよね？」
おちんぴーが、腕を曲げ伸ばしして、“力こぶ”を作ってみせる。
「うーん、確かに“力こぶ”は作るもんであって、入れるもんじゃないよなあ」
「でもさ、力こぶを入れるって言ったんだから、野田さんのカバンとか机の中には、気合いを入れる時にいつも、筋がタワシみたいに固まった“力こぶ”が、本当に入ってんじゃないの？　腕から取り外しできるタイプの」
長い沈黙が続き、二人で考え込んでしまった。
「難しい問題だねえ……」
「そうだな、人生を賭けて解かなければならない難問にぶつかってしまったな」
「あ！わかった！」
「何？」
「こぶとりじいさんって、野田さんのことだったんだよ、きっと！」
すると、おちんぴーも『閃いたぞ！』という顔をして、大きな声で言った。
「そういうことだったらさ、保育園の先生に聞いてみなよ！」

いったいあたしは、この大切な一日というものを、どーでもいい会話のためにこんなにも労を重ねて、エコ全盛の時代に真っ向から歯向かう生き方をしているのではないかと、非常に思い悩む（笑）。
思い悩んで、たまにはこんなバカバカしい会話から脱しようと外に散歩に出る。
（そうそう、今日は買い物も重いものはおちんぴーに頼んだことだし、あたしはラクしてお散歩、おさんぽ♪）
そうしてブラブラしていると、向こうからヘンな人が歩いてくる。
5kgのお米を片手に抱えて、「ハッ！ハッ！」と荒い息を吐きながら歩く人が。
10歩歩くごとに右手から左手に持ち替え、それと同時に手を上下運動させながら、「ハッ！ハッ！」
（……な、なんて人……）
うつむき加減で通り過ぎようとしたら……軽く声をかけられた。
「おやっ。偶然ですね、この町に何か御用でも？」
うわわわわわ、ここにもまた、おちんぴー。
「米ダンベルで運動運動、歩きながらダンベル運動、お米くーん、ありがとよ」
そしてまた、わはははと豪快に笑いながら宣言した。
「ワタシは合理主義者。例え歩きながらでも、お米で腕の筋肉鍛えマス！」
そして例の一言。
「オレってなあんて、頭いいんだ！」

子ども達はアンパンマンを見たい。
そしておちんぴーは、月末までの原稿を書かねばならない。
あたしだったら、子ども達を早く寝かせてパソコンに向かうところ。
おちんぴーはまたもや独特の解決方法をもって、それにあたっていた。
3歳と1歳とオジサン3人で、よってたかって小さなパソコンに群がっている。……と、さっきまで大騒ぎをしていた子ども達が静かになってじっとしていた。
そしておちんぴーの右腿には上の子、左腿には下の子。
二人に乗っかられたまま、おちんぴーはひたすらキーボードを叩き続けている。
あっはっはっはっは！！
パソコン画面を覗き込んで、ひっくり返った。
液晶画面の左半分では、DVDのアンパンマンとその仲間たちが激しく動き回り、画面の右半分には、難しい漢字文字がひたすら打ち込まれている。
その原稿の内容が、これまた『ランチェスター戦略』。
（液晶画面の半分をアンパンマンが独占している状態で、半分画面でよくもこんなビジネス書が書けるよなあ……。にしても、このギャップたるや、いったいどういう脳になっているのかしら？）
おちんぴーはこれを、画面分割大作戦と呼び、いたって喜んでやっている。
難解な数式と理論を原稿に並べながら、下の子のおならをきっかけにこんな会話を始めた。
「君たち、英語でおならをなんと言うか、知ってるか？」
「fartと言うんだ、覚えておきなさい。じゃ、ドイツ語では？」
「furzだ。フランス語ではpet。じゃ、イタリア語では？」
聞いているうちに、適当に並べているのでは？と猜疑をかけたくなってきた。
「適当に作ってるんでしょ」
「イェーイ、じゃ、本当かどうかあててみなー。イタリア語ではscorreggia。北京語ではピー。広東語ではペイ。韓国語ではパンギ。タイ語ではトッド、ハンガリー語ではフィング、ポルトガル語ではホルティ……」
（こんなにもスラスラ、英語ができないおちんぴーが、おならに関して11カ国もの言葉を覚えているなんて、インチキだあ〜）
「な〜にを言っているの、きっと全部、テキトーでしょう？笑」
するとそこでやっと、ランチェスター戦略の原稿を書く手を止めておちんぴーは言った。子ども二人は、アンパンマンに夢中。
「イェーイ、全部本当だもんねー、英語はできないけど、おならに関してはよーく知っているんだもんねー」
どこまでも疑わしく、奇々怪々だったため、思わず調べてしまった。
……確かに本当だった。そこで……またハッとした。
あー、いけない！　また余計なエネルギーを使ってしまったあ！！

貴重な時間を、こんな使い方をしていいのだろうか……。
大きな悩みを抱えながら、あたしの一日は今日も暮れていった（笑）。

<a href="http://www.mammo.tv/column/c_Shirakawa_438-big.jpg"><img alt="※クリックすると大きく表示されます" src="http://www.mammo.tv/column/c_Shirakawa_438.jpg" width="400" height="282" /></a>
↑Click！
悠久の大地で行われていることに、無駄なんぞ一つもない。誰かにそう告げて欲しいと思う我なり（笑）。@タンザニア・セレンゲティの夕暮れ]]></description>
         <link>http://www.mammo.tv/column/yuki_shirakawa/20120127.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">白川 由紀（紀行フォトエッセイスト）</category>
        
        
         <pubDate>Fri, 27 Jan 2012 03:52:11 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>#424 ＮＩＮＩＦＵＮＩ</title>
         <description><![CDATA[どこにも行き場のない、殺風景な地方都市。
果ての見えない、どこまでも伸びる国道沿い。

映画がはじまると、映し出されるのは二人の若い男。
カメラは男たちの背中を追いかける。

何の説明もなく、二人は歩いていく。
やってきては走りゆく、トラックの轟音だけが耳に残る。

そのうち、二人の後ろ姿に大きな変化が起こる。
裏口に鍵をかけていた商業施設の従業員に、二人が襲いかかったのだ。
その男性を羽交い絞めにし、建物へと押し入る二人――

<img alt="c_Tagaya_424_1.jpg" src="http://www.mammo.tv/column/c_Tagaya_424_1.jpg" width="400" height="266" />
(c)ジャンゴフィルム、真利子哲也


強盗に押し入った二人の場面は、
わたしたちがそれとわかった時点ですっと姿を消す。

そして映し出されるのは、二人のうちの一人。
ゆらゆらと国道沿いを歩き、盗んだ車で行く宛てのないドライブに出る。

映画は轟音で上映され、
この若い男を取り囲む寂れた街のノイズが、男の心の孤独を映し出す。

やがて日が暮れ始め、あたりは夕闇に包まれる。
カメラは、ピンをぼかした映像で、
運転席に座る男の後ろ姿越しに、夕闇を映し出す。

この場面の、孤独。もう言葉にならない。
ほとんど痛みといってもいいかもしれない。

国道沿いのノイズや、誰もいない土地・・・
言葉以外のものが、痛切に男の孤独を伝える。

そこにもっとも追い打ちをかけるのが、
この男を演じる宮﨑将の表情と、そのたたずまい。

ワンショットで撮られた各場面に、生きた感情の機微が滲む。
とてもさり気なく、けれど何ともいえない肌触りで。

<img alt="c_Tagaya_424_2.jpg" src="http://www.mammo.tv/column/c_Tagaya_424_2.jpg" width="400" height="266" />
(c)ジャンゴフィルム、真利子哲也


この映画の主人公が体現するのは、
まぎれもなく私たちが生きている世界の一片。

今の時代の孤独が、
あふれるような緊迫感で伝わってくる。

たとえば、人身事故で電車が止まった時に、
大勢の乗客たちが誰も事故に心を向けることなく、
自分たちの都合を気にする、今の時代の無関心の怖さ。

そんな「今」が凝縮された、42分の中編映画。
監督は東京芸大の映画大学院の修了制作として撮られた
『イエローキッド』(07)が劇場公開され、注目された真利子哲也。

タイトルの「NINIFUNI」は造語ではなく、
仏教の「而二不二」のこと。
さまざまな二つの対照が、男の孤独に深い陰影をもたらす。

そんな対照のひとつとして登場するのが、
アイドルグループ「ももいろクローバーＺ」。

海辺でＰＶ撮影する彼女たちを
車内から撮影している、ある場面が忘れられない。

<img alt="c_Tagaya_424_3.jpg" src="http://www.mammo.tv/column/c_Tagaya_424_3.jpg" width="400" height="300" />
(c)ジャンゴフィルム、真利子哲也


シンプルだからこそ、胸を打つ。
余計な力の入っていない演出が美しく、
研ぎ澄まされた孤独が、痛い。

2月4日より公開。
公式サイト：<a href="http://ninifuni.net/" target="_blank">http://ninifuni.net/</a>]]></description>
         <link>http://www.mammo.tv/column/hiroko_tagaya/20120126.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">多賀谷 浩子（フリーランス・ライター）</category>
        
        
         <pubDate>Thu, 26 Jan 2012 01:15:50 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>#549 学ぶ意欲を持つすべての高校生たちに</title>
         <description><![CDATA[現在、文部科学省の大臣政務官をしている城井崇（きい・たかし）さんに会いました。衆議院議員の城井さんは1973年生まれの38歳。若い政治家です。お話を聞いて印象的だったのは、高校生や大学生の学ぶチャンス作りに極めて力を入れて取り組んでいることです。城井さん自身、奨学金のお陰で大学進学したこともあり、<a href="http://www.mammo.tv/column/ken_terawaki/20111009.html">#534</a>で取り上げた高校生、大学生に対する給付型奨学金についても、ぜひ実現したい、と言っていました。<a href="http://www.mammo.tv/column/ken_terawaki/20111225.html">#545</a>で触れた「出世払い」奨学金の実現にも力を尽くしてくれたようです。

政治家には失望させられることだらけの昨今ですが、城井さんのような若い政治家に対しては、もう少しだけ期待してみたいと思わされました。何としてでも、給付型奨学金を創設してほしいものです。

野田首相は就任直後の記者会見で、「中間層の厚みを増すような日本を作りたい」と目指す方向を語りました。「中間層」とは、大金持ちでも貧乏でもない中流階級のことです。日本社会は、バブルが弾けてからの約20年で貧困層へ転落する中間層が増え、ごく一部の大金持ちと貧乏な人々との格差が拡大する一方となってきています。

野田首相は国会での所信表明演説でも、「かつて我が国は『一億総中流』の国と呼ばれ、世界に冠たる社会保障制度にも支えられながら、分厚い中間層の存在が経済発展と社会の安定の基礎となってきました。しかしながら、少子高齢化が急速に進み、これまでの雇用や家族の在り方が大きく変わり、『人生の安全網』であるべき社会保障制度にも綻びが見られるようになりました。かつて中間層にあって、今は生活に困窮している人たちも増加しています。」と述べました。

それは結構な考え方です。でも、そうしたいのなら貧困によって進学機会など学ぶチャンスを閉ざされてしまっている若者に、まず目を向けるべきです。「分厚い中間層」を作っていくためには、中流と言えるような収入が得られるような技術や能力を身に着ける必要があります。その技術や能力を学ぶ場が、大学や専門学校でしょう。だとすれば、学ぶ意欲を持って進学を希望する若者に手を差し伸べなければなりません。野田首相にそれがわかっていれば、何よりも給付型奨学金が重要だと思うはずです。

2012年度予算でそれが実現しなかったのは、野田首相の認識が足りない証拠です。わかっていない人にわかってもらうためには、声を大にして叫び続けなければなりません。「分厚い中間層」を作りたいなら学ぶ意欲を持つすべての高校生たちに大学、専門学校への進学の道を保障するのが一番の早道だと。

東京で公開中の『はさみ　hasami』という映画は、理美容専門学校で学ぶ若者たちの姿を描いています。その中に、努力してすばらしい技術を習得しているのに、学費が払えなくなって退学に追い込まれる女子学生が出てきます。こんな子を救えば、技術を生かして美容師として働き「中間層」になってくれるはずなのです。]]></description>
         <link>http://www.mammo.tv/column/ken_terawaki/20120124.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">寺脇 研（NPO教育支援協会チーフ・コーディネーター）</category>
        
        
         <pubDate>Tue, 24 Jan 2012 14:39:39 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>#423 Ｊ．エドガー</title>
         <description><![CDATA[「ＦＢＩ」という名前は、高校生の皆さんも
映画などでよく耳にしていると思います。

では、この機関を現在のような巨大組織に導いた人物は―？
といわれたら、顔が思い浮かびますか？

28日から公開される映画『Ｊ.エドガー』は、まさにその人物の物語。
約50年にわたり、ＦＢＩ長官をつとめた男、J.エドガー・フーバー。

日本にいるとあまりなじみがありませんが、
この人物は、同時代のアメリカを生きた人たちにとっては、
そのプライベートが秘められたミステリアスな人物でもあるようです。

そんな人物に光があたる、ということはもちろん、
監督をつとめるのが、クリント・イーストウッド
そして、演じるのがレオナルド・ディカプリオ
この初顔合わせでも、注目を浴びている作品なのです。

<img alt="c_Tagaya_423_1.jpg" src="http://www.mammo.tv/column/c_Tagaya_423_1.jpg" width="400" height="267" />
© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.


物語は、1919年からはじまり、
フーバーの亡くなる1970年代まで、
自らの回顧録のために、晩年を迎えたフーパーが、
自身のこれまでを語るスタイルで進んでいきます。

それぞれの時期のアメリカで起きた事件と絡ませながら、
エドガーの人となり、歩んできた道のりが描かれるのですが、

イーストウッドの演出が、さり気ない。
そして演出と同じく、語りすぎない脚本が粋。
ショーン・ペン主演の『ミルク』(08)を手掛けた
ダスティン・ランス・ブラックが脚本を担当しています。

現在の科学捜査の基礎を築いたり、
犯罪者の指紋管理システムを作ったり、
マスメディアを駆使してＦＢＩの英雄的イメージを広めたり…

そんなフーバーの「清」の側面と同時に描かれるのは、
大統領など要人のプライベートな情報を握り、
自らのコントロール下に置こうとした「濁」の面。

いずれも、フーバーから見れば
「国を守るという正義」のもとに貫かれた行動なのです。
ここが非常に興味深いところ。

清と濁のギャップが次第に開いていくフーバー。
そのキャラクターはやはり非凡。
けれど、そんな非凡な人物の人間的な側面が、徐々に顔を出します。

自らの素顔をごく限られた身近な人にしか見せなかった人物の
心のうち。その孤独と、身近な人たちとの心の通い合い――

1を描いて10を思わせるような大人の脚本で、
彼の人となりが、次第に浮かび上がる。
公に見せていた「フーバー」の側面と
身近な人にだけ見せた繊細な「Ｊ．エドガー」の側面が入り混じります。

20代から７0代で亡くなるまでを
レオナルド・ディカプリオがひとりで演じていて、
イーストウッドの静かな演出のなか、心の機微が光る瞬間があります。

ルーズベルトやJ.F.ケネディ、そしてニクソン…
時の大統領８人のもと、48年にわたってＦＢＩの長官をつとめた男の半生。
彼が人生を駆けて守ろうとしたものとは――
あなたの目には何が映るでしょうか。

<img alt="c_Tagaya_423_2.jpg" src="http://www.mammo.tv/column/c_Tagaya_423_2.jpg" width="400" height="170" />
© 2011 WARNER BROS. ENTERTAINMENT INC.


28日より公開。
公式サイト：<a href="http://wwws.warnerbros.co.jp/hoover/index.html" target="_blank">http://wwws.warnerbros.co.jp/hoover/index.html</a>]]></description>
         <link>http://www.mammo.tv/column/hiroko_tagaya/20120119.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">多賀谷 浩子（フリーランス・ライター）</category>
        
        
         <pubDate>Thu, 19 Jan 2012 05:22:08 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>#208 新　し　い　年　に</title>
         <description>少し遅れたけど、明けましておめでとう。たいへんな年が終わった。新しい年はどうなるのだろう。いいことがたくさんあるといいのに、と思う。そんなことを考えていたら、雑誌（「世界」２月号）で、とても面白い記事を見つけた。
        
「和歌山県のとある小学校。教室名を記したプレートには、『こうむてん』、『ファーム』、『劇団きのくに』、『おもしろ料理店』、『クラフト館』など、楽しげな名前が並ぶ。それ以外に教室は見あたらない。普通の学校のように、四年三組などという教室はないのだ。
中学校も同様だった。『動植物研究所』、『ミュージカルシアター』、『道具製作所』、『郷土資料館』などの看板の掛かった教室はあるが、学年や番号の書いてある教室は見あたらない。
そのひとつ、小学校の『こうむてん』を覗いてみると、看板に偽りなし。教室から続く子どもたち手作りのウッドデッキの上で、子どもたちはのこぎりや電動ねじ回しなどを巧みに使って、ウンドデッキに取り付ける手すりをつくっていた。この学級では年間に二軒ほど、建物を建てることを目標にしている」
        
こんな文章を読むと、「ああ、これは、最近よく聞く、不登校児を集めた『フリースクール』だな」と思う人も多いかもしれない。違う。確かに「自由」という意味で「フリースクール」だが、ちゃんと、文科省の認可を受けた、卒業認定証がもらえる私立学校なのである。

えっ？　それなのに、教室がないの？　その通り。そればかりではない。この学校では、「学年」がない。小学校なら１年から６年までが、同じ「教室」（ではないことも既に書いた）で勉強している。そればかりではない、ここには「先生」も「生徒」も存在しない。みんな、お互いを名前をあだ名を呼ぶ。区別があるのは、「大人」と「子ども」だけなのだ。

「こうむてん」では、建物を作り、「ファーム」では食べ物を作る。それが、「勉強」の中心だ。算数や国語といった、いわゆる「教科」は、小学校に関していうと、ふつうの小学校の３分の１ぐらいしか時間はない。そして、当然のごとく（？）、建物を作り、食べ物を作ることが目的だから、試験もない。

ここは、和歌山県の山の中にある、「きのくに子どもの村学園」。そんなお伽話のような学校があるのか？　みなさんは、そう思われるだろう。ぼくも、そう思った。ここで教えるのは（いや、教わるのは）、他のすべての学校では教えてくれないもの。「自由」なのである。</description>
         <link>http://www.mammo.tv/column/genichiro_takahashi/20120115.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">高橋 源一郎（作家）</category>
        
        
         <pubDate>Sun, 15 Jan 2012 21:08:56 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>#548 音楽の力</title>
         <description><![CDATA[1月13日の朝、わたしは板橋区立徳丸福祉園　<a href="http://tokumarufukushien.com/" target="_blank">http://tokumarufukushien.com/</a>　に行きました。といっても、板橋区民でありながら、これまでこの施設のことはよく知りませんでした。

ここに、わたしの若い友達である訓士（くにお）くんが通っているのです。このコラムでも#258〜#260、#307、#360などで彼のことと、年一度彼を囲んで大人たちが集まる会のことを書きました。重い障害を持つ訓士くんは、高等養護学校を卒業した後、この徳丸福祉園へ毎日通い、自分なりにできる仕事をしています。

13日は、訓士くんのリクエストでロックバンド「歌正」<a href="http://utamasa.com/mainFrame.html" target="_blank">http://utamasa.com/mainFrame.html</a>　の出前コンサートが開かれたのです。歌正の二人、有友正隆と村松ショータローも、年一度の「訓士くんの会」のレギュラー・メンバーです。去年の5月に「訓士くんの会」をやったとき、この会で訓士くんのためのミニ・コンサートをやるだけでなしに、徳丸福祉園の仲間たちにも聴かせてほしいというリクエストがありました。それが実現したのです。

会場になった地下ホールには、数十人の在所者の皆さん、その家族、施設の職員などが集まり満員の盛況でした。1時間弱のコンサートの間、在所者全員が音楽を楽しみ、思い切りわくわくしたようです。もちろん訓士くんもそのひとり。最後は、乗ってしまった在所者が10人くらいステージに上がり、歌正と一緒に歌い、踊りました。コンサートの様子は、歌正ホームページの二人の日記でも見ることができます。

在所者は、知的障害だったり身体障害だったり、それぞれに障害を抱えています。若者もいれば、中高年の方々もいます。その全員が、歌正の歌と演奏を、身体を揺すって楽しみました。後で見ていたわたしまで、うれしくなってしまったほどです。これが音楽の力なんですね。

 
2011年の映画を振り返る　〜外国映画篇〜

韓国映画は、「ハーモニー　心をつなぐ歌」「悪魔を見た」「ビー・デビル」「パジュ」「アジョシ」の5本。他では「生き残るための3つの取引」もよかった。高校生の皆さんにお薦めは、「ハーモニー　心をつなぐ歌」です。

韓国以外の外国映画では、「ザ・タウン」「SUPER8　スーパーエイト」「人生、ここにあり！」「ゴーストライター」「ルルドの泉で」。他には「海洋天堂」「猿の惑星　創世記（ジェネシス）」。高校生にお薦めしたいのは、まず何より「SUPER8　スーパーエイト」。「人生、ここにあり！」「海洋天堂」もいいですよ。]]></description>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">寺脇 研（NPO教育支援協会チーフ・コーディネーター）</category>
        
        
         <pubDate>Sun, 15 Jan 2012 20:58:28 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>#437 フォトライブラリーの進化形</title>
         <description><![CDATA[ここ何日か、カフェのイベントのチラシを作るために、ネット上に転がっている無料のイラスト素材を探し歩いていた。
そんな中、妙に洗練された素材のシリーズが目についた。
（ン？）
提供元を探ってみると、canstockphotoというカナダにある会社が運営しているサイトだった。
写真やイラスト、動画まで、600万点もの素材がなんでも揃っていた。
（まさかこのクオリティーで無料じゃあないでしょう！？）
掲載されている全ての画像が、そのまま広告に使えるくらいに洗練されていて、日本の相場から考えたらどれだけ安くても一点1万円はしそうなものばかり。
価格を見て、ちょっとびっくりした。
駅広告に使えるくらいのサイズの素材で、一点買いの場合、日本円で1500円。
（すごいな、ヨノナカの進化。で、定額制だと……えーっ！一点85円！？）
私自身も今まで著作権ビジネスで生活を支えて頂いていた身。
（一点85円じゃ、いくら世界を相手に仕事をしていたって、これじゃあ作家はゴハンを食べられないよなあ）
いたく感心して、そのサイトの中を探るのに夢中になった。

よく見ると、そのサイトは30カ国の言葉に翻訳されていて、細かいルールなどは英語サイトを見なければならなくなっていた。
しかも、よく見ると、私が申し込もうとした一週間で70枚をダウンロードできる定額パッケージは、価格があるページでは5994円、また別のページでは5500円、違うページでは5000円と表示されているなど、ツメに細かい日本の感覚からすると、おそろしくアバウト。
さらに、そこに掲載されている日本語が、どうもネイティブ日本人が翻訳しているとは思えない、角のある日本語だったこともちょっと気になった。
（最近はネット詐欺ってのもあるし……どうするか、挑戦すべきか撤退すべきか。笑。いやあここでひいてはオンナが廃る、やってみよー！！）

早速定額パッケージに申し込み、カチャカチャとクレジット番号を打ち込んだ。
（これでトラブルになったら、カナダへ行く理由ができるから、いいか。笑）
海外のサイトだけあって、日本のサイトのような細かな登録をする必要もなく、大雑把に名前と住所と電話番号、それにクレジットカードの番号（それもセキュリティーコードもなし）を入れて、手続き５分で終了！
ちょっと冷や汗をかいたことがあったとすれば、最終確認ページで、一週間5994円のプランが、そのままチェックボックスの印をはずさないでGOしてしまったら、自動継続で毎週（つまりひと月に24000円も）引き落とされてしまうという巧妙な仕組みになっていたことくらいだった。

申し込んだ途端、はたまた不安になるような簡素なメールが届いて手続き終了。
早速一枚目のダウンロードに挑戦すると、するするっと、ネットがない時代には到底想像もできないくらい素早く、自分のパソコンにデータが入ってきた。
（うわー、本当に一点85円でこんなステキな素材が手に入った！）
よし、二点めにGO!
……あ、あれ？　あれあれ？　で、できない！！！
も一度挑戦。あれ？なんでだろう、やっぱりダウンロードできない！！！
しばらくポカーンとし、頭を三回くらい横に振り、やっぱりこれは最初から怪しかったのだ、イラストが一点85円で買えるわけないでしょ、という方向に考えが転がっていった。
すぐに、返金規約を探した。こともあろうに、他のページは和訳されている部分もあるのに、肝心要の返金ポリシーなどについては、英語のまま。
（うーむ、このいい加減さ、ますますアヤシイ……笑）
状況の進展とは裏腹に、なんかだんだん楽しくなってきてしまった。
こういう社会の“実学”ほど、答が見えなくて面白いものってナイからね。
すぐにサポートページに飛んだ。そこにはまた、こんな説明書きが。
〈こちらは日本語ではサポートされていないので、英語でお願いします〉
和訳バージョンのサイトでトラブルが起きたからサポートして欲しいのに、英語じゃないとサポートしませんよーっとは、なんたることか〜〜〜！
英語が苦手なら泣き寝入りを余儀なくされるところだけれど、いや、ここからがまた実学勉強、ガンバレ、ガンバレ！ということで、ここのところ使ってなかった外国語脳を一生懸命復活させながら、掲示板に用件を並べた。

待てど暮らせど返事なし。
詐欺だったかもという気持ちで待つ時間は、ことのほか、長く感じた。
定額パッケージが使える時間は一週間と決まっているのに、もう二日も経過。
と、三日目。いきなり個人用の掲示板に返事が入っていた。
〈こちらからはプログラムに何も問題は見られませんが、どんな現象が起こりますか？　By サポート担当〉
そしてまた、ぷつっと連絡が途絶えた。笑。
（あー、困ったなあ……。海外の会社とこんなに簡単に取引ができるようになったがゆえの出来事。国内での事だったら消費者生活センターとか訴える先があるけれど、こんな小さな国際紛争（笑）どうしたらいいのかしら。時代はパソコンの中で、本当に国境越えしてしまっていたのね）
一応カードセンターに電話をし、こういう場合どうなるのかを聞いてみた。
すると、個人間で解決できなかった場合には、調査依頼を受けるという形でカード会社が動き、いったんお金は支払われるものの、やっぱり買い手に正当性があると判断された場合には、カード会社から返金されるという話だった。
「最近はそういうのは増えているんですか？」
「そうですね、ネット上は玉石混淆になっていますからね。笑」

そして四日目。私の訴えに対して、またポツッと返信が入っていた。
〈定額パッケージの場合は、ダウンロードするデータのサイズが限定されているので、サイズを変更してもう一度やってみてください　By サポート担当〉
えーっっ！　な、な、な、なんだーっっっっ、そうだったのか！！！
もうそうならそうで、もっと懇切丁寧に、それをどこかに書いておいてくれればと思ったところで、いやその感覚はネットの国際社会じゃ通用しないんだよなと思い直す。
そして、サポート担当に言われた通りにやってみた。
すると……またスルスルと、恐ろしくスルスルと、10枚もの、国内で買えば1点1-2万はするだろう素材データが、自分のパソコンに1点85円で入ってきた。
（うわーっ、本当だあー、スゴイなあ……）
自分の想像を越えた時代の変化に、思わずため息が出た。

利用法の解説が荒かったり、サポートからの返事が素っ気なかったり、休日をちゃんと取るせいか即答でなかったり、細かなところで価格表示が違っていたり、彼らの大陸感覚に私たちがついていけない部分はたくさんあるけれど、彼らの合理性が今までになかった“仕組み改革”につながっているのは確か。
日本のフォトライブラリーはこれからどうなっていくんだろうと、ちょっと気になってしまった。

にしても。そのサイトの仕組みをいろいろ理解できたところで、もう一つ、とんでもないことに気付いた。
円高の今、同じ中味を、和訳サイトから購入すると1500円。英語サイトから購入すると、なんと10$（760円）。苦笑。
いくらおおらかとはいっても、1$＝150円のまんまにして放置して請求しているだなんて、ずいぶんイイ加減ですこと！ぷんぷん！
しかもなぜか英語サイトでの一週間定額パッケージは39$（3000円）。
ということは……。
えーっっ、そっちから購入すれば、一点42円だったってこと〜？　
どういうこと、いったい？？　ああ謎がまた一つ増えたあ！　笑
まあそうだ、いずれにしても次回からは英語サイトで買えばいいわけだ。笑

完全に国境を越えてしまっているネット内での、ガイコクからのショッピング。
あー、実におもしろかったナア〜！！

Canstockphotoの和訳サイトは<a href="http://www.canstockphoto.jp"  target="_blank">こちら</a>
Canstockphotoの英語サイトは<a href="http://www.canstockphoto.com"  target="_blank">こちら</a>

<a href="http://www.mammo.tv/column/c_Shirakawa_437-big.jpg"><img alt="※クリックすると大きく表示されます" src="http://www.mammo.tv/column/c_Shirakawa_437.jpg" width="400" height="267" /></a>
↑Click！
今の子ども達が大きくなる頃、世界はさらに国境が低くなっているのかなあ……。]]></description>
         <link>http://www.mammo.tv/column/yuki_shirakawa/20120113.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">白川 由紀（紀行フォトエッセイスト）</category>
        
        
         <pubDate>Fri, 13 Jan 2012 04:15:29 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>#422 下谷万年町物語から</title>
         <description><![CDATA[週末に舞台『下谷万年町物語』を見て、
すっかりトリコになってしまった。

ステージの上に、世界が生まれている。
その生まれ方が、すごいのだ。

舞台は昭和23年。
まだ猥雑なエネルギーに満ちていた、東京下町――

唐十郎の戯曲を、蜷川幸雄が演出。
主演は宮沢りえ、藤原竜也、西島隆弘。

舞台が始まり、暗がりに
八軒長屋のセットがぼうっと浮かび上がる。
その幻影的な世界に、たちまち魅せられた。

ゆらゆらと水影の揺らめく、ここではない何処か――
一瞬にして非日常の異世界へといざなわれた。

唐十郎の台詞が、いきもののようにすごい。
具体的なことは言わない。抽象的で、けれど世界の断片を象徴する強い部分を表したような、とても感情を乗せやすい台詞の数々。

その台詞を役者たちが、全身全霊で叫ぶように発し合うと、
舞台セットと相まって、その場にわっと蠢く世界が生まれるのだ。
私たちが生きている日常と同じ、いろいろなものが複雑にうごめく、呼吸する、生きている世界が。もう鳥肌が立った。

ということで、今日は「世界」を呼び込む映画の話を少し。

舞台に、そして映画にリアルな「世界」を呼び込むのは、
簡単そうに見えて、決して簡単なことではない。

たとえば、木々の緑が美しく映った映画を
私たちはよく目にするけれど、

あれにしたって、目の前の緑にカメラを向ければ、
あの色が出る…というわけではない。

緑を撮ると、少し他の色に寄ってしまう。
目に映る「緑」の美しさをそのままスクリーンに留めるのは、
とても難しいのだと、植物好きの映画監督にお伺いしたことがある。

また、音に関しても同じようなことが言える。
こちらのコーナーの『4か月、３週と2日』の
クリスティアン・ムンジウ監督のインタビューにもあるが、

複数の人が話しているわいわい、がやがやした、
よくあるような「雑音」を映画で再現しようとする際に、
ただ大勢がわっと話しても、あの「雑音感」は生まれないという。
何気ない日常を再現するには、綿密な仕掛けが必要なのだ。

考えてみれば、役者だって自然に見えるけれど、
架空の人物を演じているわけで、
そんな架空の世界に人々のエネルギーが集まって、
リアルが生まれる瞬間というのは、本当に鳥肌が立つ。

私は昔から何でもない日常にいたく感動する方で、
そのせいか、劇作家・岩松了の描く、
日常の生まれるさり気ない台詞の応酬に心奪われるのだが、

人間というのは、普段、とりたてて特別なことは話していないもの。
たいていが、何でもないことばかり。でも、その中に
心に留めておきたくなるようなドラマが潜んでいる。

そんな、何でもない、くだらない、けれどそこに何かが光る
日々の会話のいとおしさを、舞台や映画に留める。
そのことに、心動かされずにはいられない。

何でもない日常の空気といえば、それをパワフルに再現するのが、
韓国の映画監督、イ・チャンドン。

『シークレット・サンシャイン』を見た人は、
そこに息づく、本物の日常のようなリアルな空気感に
魅せられたのではないだろうか。

また、テイストは異なれど、
エミール・クストリッツァの『アンダーグラウンド』も、
人々がうごめく猥雑なエネルギーの中で世界が生まれる作品。
この映画の世界の生まれ方は、どこか舞台的でもある。

今日も劇場であの世界が生まれていて、
数日前の私のように魅了されている人がいるのだな…
と思うと、なんとも甘やかなきもちになる。
そんな『下谷万年町物語』から、色々を思い浮かべた。

＊文中で触れた『4か月、3週と2日』のインタビューは<a href="http://www.mammo.tv/column/hiroko_tagaya/20080228.html">こちら</a>]]></description>
         <link>http://www.mammo.tv/column/hiroko_tagaya/20120112.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">多賀谷 浩子（フリーランス・ライター）</category>
        
        
         <pubDate>Thu, 12 Jan 2012 09:58:41 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>#547 2011年の映画を振り返る</title>
         <description>今年も、映画評論家として2011年を振り返ってみることにします。

2010年は303本の映画を観ましたが、11年はそれを上回る330本になりました。相変わらず、1日に4本観たり5本観たりするのも珍しくありません。

330本の内訳は、新作日本映画が193本（前年179本）、新作韓国映画37本（前年24本）、日本、韓国以外の国の新作映画が40本（前年24本）、それ以外（過去の作品や劇場公開されない自主映画、映画祭で審査する作品、公開は2012年以降になる未公開映画を試写などで観たもの）が60本（前年76本）ということになりました。

観た新作映画の数がどの分野でも増えました。実は去年は東日本大震災の関係で新作映画の公開本数がずいぶん少なくなっているのです。ということは、せっせと映画館に通っていろんな新作映画を観たことになります。

そんな中、わたしの日本映画ベストテンは、

①毎日かあさん　②大鹿村騒動記　③一枚のハガキ　④まほろ駅前多田便利軒　⑤サウダーヂ　⑥八日目の蝉　⑦劇場版　神聖かまってちゃん　ロックンロールは鳴り止まないっ　⑧恋の罪　⑨タナトス　⑩吉祥寺の朝比奈くん

そのほかにも、『僕たちは世界を変えることができない。　But,we wanna build a school in Cambodia.』『監督失格』『天国からのエール』『その街の子ども　劇場版』『不倫純愛』『BADBOYS』『乱反射』『WAYA!　〜宇宙一のおせっかい大作戦』『少女たちの羅針盤』『月あかりの下で』『かすかな光へ』といった作品が記憶に残ります。

高校生の皆さんにお薦めしたいのは、まず、高校生の姿が描かれる『劇場版　神聖かまってちゃん　ロックンロールは鳴り止まないっ』『天国からのエール』『乱反射』『少女たちの羅針盤』、そして定時制高校の日々をドキュメンタリーにした『月あかりの下で』。そこに出てくるいろんな立場の男女高校生を観てほしいと思います。

『一枚のハガキ』は、99歳の新藤兼人監督が戦争の悲劇を自らの体験を通して鋭く訴えます。『かすかな光へ』は93歳の教育学者・大田堯先生の人生をドキュメンタリーにしています。皆さんより約80年も長く生きているお二人からのメッセージを受け取ってもらえるとうれしいです。

『僕たちは世界を変えることができない。　But,we wanna build a school in Cambodia.』は、カンボジアに学校を作るボランティア活動に挑む大学生の話。『WAYA!　〜宇宙一のおせっかい大作戦』はさびれかかった商店街を元気にする楽しい話。『その街の子ども　劇場版』は阪神大震災のとき子どもだった男女が震災を振り返る話。どれもいい話です。

ちょっと難しいかもしれませんが、『毎日かあさん』『大鹿村騒動記』『まほろ駅前多田便利軒』『八日目の蝉』『タナトス』で大人の世界を覗いてみるのもいいと思います。大人たちが喜怒哀楽を露わにして生きている姿も見てやってください。

韓国映画とその他の外国映画については、次回にしましょう。</description>
         <link>http://www.mammo.tv/column/ken_terawaki/20120110.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">寺脇 研（NPO教育支援協会チーフ・コーディネーター）</category>
        
        
         <pubDate>Tue, 10 Jan 2012 03:56:30 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>#421 ドライビング・ミス・デイジー</title>
         <description>映画のはじまり。
ふんわりと光の射し込む、
どこかアンティークな風合いの邸宅。

その主が、“ミス・デイジー”。
レースのカーテン、美しいタイルのキッチン……
うっとりするようなインテリアが広がります。

舞台は、1950年頃のアメリカ南部。
女性たちが身にまとう、昔ながらのワンピースが懐かしい。

古き時代のノスタルジー。そんな風情に包まれますが、
実はこの時代、今よりずっと人種差別の激しい時代でもありました。

それは、この映画の主人公、ミス・デイジーも同じ。
年老いた彼女を心配して、息子が雇った運転手。
モーガン・フリーマン演じる黒人のカーターに、
彼女はほんとうに失礼な態度をとります。

ところが……
カーターもまったく負けていない。
元国語教師のヘンクツな老婦人、
ミス・デイジーに得意のジョークで応戦するのです。

その言い合いが、妙におかしい。
失礼きわまりないデイジーと、それにまったく引けを取らないカーター。
あまりにも言いたい放題、減らず口の応酬は、
長年連れ添った夫婦の痴話げんかのようで、どこか微笑ましい。

毎日顔を合わせるうち、
少しずつカーターの人間性を知りはじめるデイジー。
次第に溶けていく人種への偏見。

やがて季節が過ぎ、25年の歳月が流れるうち、
二人の間には、なんともいえない絆が生まれます。

息子のお嫁さんについての愚痴、
幼い頃の大切なお父さんの思い出……
心の奥にしまいこんでいた思いを
いつの間にかカーターに打ち明けるようになるデイジー。

憎まれ口を叩きあっていた二人の関係は、
やがて、かけがえのない友情へと変化していくのです。

雇い主と運転手、人種の違い……
置かれた立場に隔たりはあるけれど、

素晴らしいのは、ミス・デイジーとホークが
精神のうえで終始、対等なつきあいをすること。

互いの人種への偏見も何もかもひっくるめて、
本音でつきあってきたからこそ、生まれた絆。
対等な魂の交流が、胸の奥深くにいつまでも響きます。

原作は、アルフレッド・ウーリーの書いた同名戯曲。
映画の脚本もウーリーが手がけています。

モーガン・フリーマンの味わい深い人間味はもちろんですが、
ミス・デイジーを演じたジェシカ・タンディの機微豊かな素晴らしさ。

スクリーンに姿を見せない時期も長くあった彼女ですが、
亡くなる数年前に主演したこの作品で、
80歳の史上最高齢でアカデミー賞・主演女優賞に輝きました。

思わず笑いを誘う、二人の憎まれ口合戦。
そんなユーモアを絶妙にすくいとった
ハンス・ジマーの軽快な音楽が心躍らせる不朽の名作。

心の奥を揺さぶるラストシーンは、いまでも忘れられません。

2012年も明けたばかり。
大きな変化の時期にさしかかっている今、
本当のきもち、裸の心のつながりが
ますます大切になってきている気がします。

今年がよい年になりますように――</description>
         <link>http://www.mammo.tv/column/hiroko_tagaya/20120105.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">多賀谷 浩子（フリーランス・ライター）</category>
        
        
         <pubDate>Thu, 05 Jan 2012 06:20:31 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>#546 新年おめでとうございます</title>
         <description><![CDATA[新年おめでとうございます。

東日本大震災、原発事故という巨大な災厄が訪れた2011年の次の年だからこそ、改めて新しい年の始まりを祝い、良い一年にする決意をしたいと思うのです。

ここ数年、このコラムの年頭掲載分では、高校生の皆さんをはじめとする若者たちに向けてメッセージを送ってきました。昨年のメッセージ<a href="http://www.mammo.tv/column/ken_terawaki/20110102.html">#495</a>を読んでいただくと、07年から去年まで5年分の内容がダイジェストされています。

一昨年までは、程度の差こそあれ政治に期待していました。しかしそれも限界。　…というので去年は「政治や行政に頼らず自分で動く、ということを考えてみてはどうでしょうか」と提案しました。
　実際、3月11日以降は日本全体がそうした気分になりました。津波の被災地にはたくさんのボランティアや救援隊が訪れ、被災者を助け、復興を支援しています。政治や行政が動く前に、大勢の国民が動き始めました。また、原発事故では、政治家や政府の発表や対応が実に曖昧だったり後手後手に回ったりで、結局国民が自分自身で判断して自分の生活をどう変化させていくかを選びました。事故発生から真夏までの節電だって、ひとりひとりの自発的努力の結果でした。

震災や原発事故を通して、わたしたち国民は自分で考え、判断し、行動するというやり方を急速に身に着けつつあります。今年は、それをもっと加速させようではありませんか。政治や行政に期待せず、「世の中がこうだったらいいな」と思うことがあったら、それを実現させるために自分で努力してみませんか。

わたし自身は、年来の希望だった「ずっしり見応えのある奥の深い日本映画があったらいいのに」を自力で実現するために、今年は映画を製作するつもりです。　…といってもシネコンで上映されるような大規模な映画ではありません。低予算で作るいわゆる自主映画です。「新しい公共」の精神で、賛同してくれる仲間からの寄付を集めていこうと思っています。

一方で、政治家のていたらくにはうんざりします。原発廃止か推進か、TPP参加か不参加か、なかなか決めることも出来ず与野党で不毛な対立ばかり続けている政治家たちにはうんざりします。民主党政権は、昨年末にやっと消費税増税を決めたとはいえ、国会で最終的に決まるまでにはまだまだ揉めそうです。

しかし、いくら政治や行政に頼らずに、と言ってもそれらを無くすわけにはいきません。政治家たちにも、なんとか真剣さを取り戻してもらえないかと思います。

来週1月8日1300〜フジテレビ系で放映される番組「ニッポンの極論」で、わたしは「もう政治家はいらない！」という極論を展開します。もちろん、「極論」ですから実現は難しいに決まっています。本当に政治家をなくすなら憲法改正が必要です。それを敢えて提案するのは、そうした極論が出ることで政治家たちに考えを改めてほしいからです。昨年末に収録しましたが、なかなか面白い議論になりました。日曜日の午後ですから、暇があったら見てくれるとうれしいです。]]></description>
         <link>http://www.mammo.tv/column/ken_terawaki/20120101.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">寺脇 研（NPO教育支援協会チーフ・コーディネーター）</category>
        
        
         <pubDate>Sun, 01 Jan 2012 15:18:11 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>#420 ニューイヤーズ・イブ</title>
         <description><![CDATA[来年はよい年になりますように。

新たな年への希望を胸に、人々が集まる
12月31日のニューヨーク、タイムズスクエア。

年越しのカウントダウンまで、あと数時間。
いろいろな思いを胸に、ここへ集まってくる
８組の人々の人間模様――

<img alt="c_Tagaya_420_1.jpg" src="http://www.mammo.tv/column/c_Tagaya_420_1.jpg" width="400" height="266" />
(C) 2011 NEW LINE PRODUCTIONS, INC.


公開中の映画『ニューイヤーズ・イブ』の監督は、
『プリティ・ウーマン』(90)のゲーリー・マーシャル。
『バレンタインデー』(10)に続く、豪華キャストの群像劇です。

華やかで見る人をハッピーにする作品を
世に送り出すゲーリー・マーシャル監督ですが、
その作品は、単にハッピーなだけではありません。

こういう感情になること、あるなぁ…というリアリティ。
日常生活の中の、思わずホロリとするような
一場面をすくいとるのが、上手なのです。

だから、とても心に届く。
心と心が少しだけ近くなった瞬間のような、
親密な、あたたかみがあるのです。

<img alt="c_Tagaya_420_2.jpg" src="http://www.mammo.tv/column/c_Tagaya_420_2.jpg" width="400" height="266" />
(C) 2011 NEW LINE PRODUCTIONS, INC.


たとえば、ミズ・ニューヨークといえば、このひと、
サラ・ジェシカ・パーカーがシングル・マザーを演じる母娘のエピソード。

娘を演じるのは、『リトル・ミス・サンシャイン』(06)で
天才子役として注目されたアビゲイル・ブレスリン。

これまで毎年、母娘で過ごしてきたニューイヤーズ・イブ。
今年は好きな男の子と過ごしたいと15歳の娘に言われ、
戸惑うお母さんの微妙な心模様を描いています。

娘が自分の元から旅立っていく淋しさと、母親として
子どもたちだけで外出させる不安が入り混じるお母さんの心情。
一方で、もう子どもではない自分を認めてもらいたい娘のきもち。

大切に思っているからこそ、うまく伝えられない。
タイムズスクエアで二人が出会う場面、すごく心に届きます。

<img alt="c_Tagaya_420_3.jpg" src="http://www.mammo.tv/column/c_Tagaya_420_3.jpg" width="266" height="400" />
(C) 2011 NEW LINE PRODUCTIONS, INC.


アビゲイル・ブレスリンのうっすらとメイクをした横顔を見ると、
大人になったなぁ…と思いますが、成長したといえば、このひとも。

ミュージカル映画『ヘアスプレー』(07)で注目され、
その後も『セブンティーン・アゲイン』(09)など
1作ごとに成長する姿を見せてきたザック・エフロン。
今回の作品では、さらに大人びた表情を見せます。

彼が演じるのは、
自転車でＮＹの街を駆け抜けるメッセンジャー。
たまたま仕事先で出会った、ある女性から受けた突然の依頼。

それは、彼女の「今年やり残したことリスト」を
たった1日で、すべてクリアすること。

リストを見てみれば、インドネシア・バリ島に行くとか、
到底1日では済まないことばかり。
けれど、ミシェル・ファイファー演じる女性は言います。
「想像力をはたらかせて」。

彼女の願いを彼がどんな風に叶えていくのか―
ゲーリー・マーシャル作品らしい華やかな夢が広がります。

余談ですが、ミシェル・ファイファーは、
『恋のためらい』(91)でもゲーリー・マーシャルと組んでいる。
こちらも舞台はニューヨーク。素敵な作品です。

<img alt="c_Tagaya_420_4.jpg" src="http://www.mammo.tv/column/c_Tagaya_420_4.jpg" width="400" height="266" />
(C) 2011 NEW LINE PRODUCTIONS, INC.


ところで、冒頭から登場するファニー・フェイスの美女。
この女優さんは誰？と思う人もいるのでは？

人気ドラマ『グレイズ・アナトミー』でもおなじみ、
映画『かぞくはじめました』(10)にも主演しているキャサリン・ハイグル。

彼女が演じるのは、
盛大なパーティの料理を取り仕切る、ケータリングの女性。
気まずいまま別れてしまったモト彼のことが、忘れられない。

ところが、ニューイヤーズ・イブの夜、
そのモト彼が久しぶりに彼女の前にあらわれて……。
ちょっと意外なミュージシャンが、モト彼を演じ、
クライマックスのタイムズスクエアで歌声を披露しています。

もうひとり、見慣れないかも…な俳優さんが、
『かぞくはじめました』でキャサリンと共演したジョシュ・デュアメル。

彼が演じるのは、映画の冒頭で、コネチカット州から車を飛ばし、
ニューイヤーのＮＹを目指すシングル男性。

彼の胸には、1年前の今日、同じ場所で
再会を約束したある女性への思いが。
はたしてそれは誰……？　

サプライズ・プレゼントのように、
意外な登場人物どうしがつながります。

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(C) 2011 NEW LINE PRODUCTIONS, INC.


面白いのは、さまざまな人々のドラマの中心に、
タイムズスクエアのイベントを取り仕切る協会の様子が描かれること。

世界中が注目する、毎年恒例の大イベント。
主催する側に思いを馳せたことって、ありましたか？

劇中では、イヴの一大イベント「ボール・ドロップ」の
ボールに、なんとトラブルが発生します。
みんなが沸いている特別な夜、協会内は騒然となる。

そんな騒動を乗り切るタイムズスクエア協会の副会長を演じるのが、
『ミリオンダラー・ベイビー』(04)のヒラリー・スワンク。

そして、そんなピンチを救うのが、
タイムズスクエア協会と因縁のあるエンジニアの男性。

この男性を演じるのが、ゲーリー・マーシャルの
17作品すべてに出演している俳優、ヘクター・エリゾンド。

その名前を知らなくても、『プリティ・ウーマン』で、
ジュリア・ロバーツ演じるヒロインに、
１からマナーを教える、心あるホテルの支配人と言えば、
ああ、あの人！と思い浮かぶ人も多いのではないでしょうか。

ゲーリー・マーシャル作品の粋な思いやりを
象徴するような存在のヘクター・エリゾンド。

今回の役どころも、
人間関係の微妙なところをついてユーモアたっぷりです。

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(C) 2011 NEW LINE PRODUCTIONS, INC.


ニューヨークを舞台にした作品だけに、このひとの姿も。
ミスター・ニューヨーク、ロバート・デ・ニーロ。

とある場所での、
ハル・ベリーとのやりとりが、心に沁みます。

バックグランドも様々に、それぞれの境遇で、
いろいろな思いを抱えた人たちが集まるニューヨーク。

初対面の人とでも自然な会話が生まれ、親しくなれる
年齢やバックグランドでコミュニケ―ションを遠慮しなくていい街。

そんなＮＹならではの会話の妙、豊かなバリエーションの人間模様が、
表面的な華やかさはもちろんのこと、
それだけではないこの街の魅力を感じさせます。

さて、あなたは誰に共感しますか？
どうぞよいお年を。

公開中。
公式サイト：
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">多賀谷 浩子（フリーランス・ライター）</category>
        
        
         <pubDate>Thu, 29 Dec 2011 02:14:16 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>#545 理想に向けて</title>
         <description><![CDATA[#534で取り上げた高校生、大学生に対する給付型奨学金は、残念ながら2012年度予算案の財務省査定で認められませんでした。わたしも、「カタリバ大学」でテーマとして取り上げたり、毎日新聞にアピールの原稿を書いたりして必要性を訴えてきただけに、残念です。でも、文部科学省は次の13年度にも要求していくつもりのようですから、粘り強く応援していきましょう。

その代わり、大学奨学金に関して新しい制度が認められました。無利子奨学金を借りた場合の収入による返還猶予制度です。マスコミは「出世払い」奨学金と報道しています。貸与される時点の保護者の所帯年収が300万円以下の学生は、卒業後の自分自身の年収が300万円以下のときには返済を猶予されます。つまり、年収300万円以上の生活に「出世」してから返還を始めればいいのです。<a href="http://mainichi.jp/life/edu/news/20111220ddm012100060000c.html" target="_blank">http://mainichi.jp/life/edu/news/20111220ddm012100060000c.html</a>　

この猶予期間には期限がありません。身体を壊すなどの理由で生涯300万円以上の年収が得られなかった場合には、返還しなくてもいいことになります。従来は、こうした場合でも返さなければならなかったので、奨学金を借りることを躊躇してしまう人がいました。これからは、その心配はないのです。

大学進学を考えている高校生の皆さんは、この制度があることを参考にして進学の経済的プランを考えてみてください。大学進学の道が、少しばかり広がったことになります。

でも、本当は強い勉学意欲を持って大学進学を希望するすべての若者に無条件で給付型奨学金が与えられることが理想です。わたしは、この理想に向けて活動を続けていくつもりです。
 

最近楽しみに読んでいる漫画が、週刊ビッグコミックスピリッツに連載中の「美大受験戦記　アリエネ」です。タイトル通り、美大受験を目指す高校生たちが主人公で、彼らの通う美大受験予備校が舞台になっています。

まだ始まったばかりなので断定はできませんが、作品のテーマは、おそらく「芸術とは何か」そして「学びとは何か」ではないでしょうか。もちろんそれは、「人生とは何か」へとつながっていきます。作者の山田玲司さんは、これまでの作品でも常に「人生とは何か」を追求してきました。

代表作「絶望に効くクスリ」は、山田さん自身が各界で活躍する人々にインタビューして「人生とは何か」を考える漫画です。週刊ヤングサンデーに連載されたこの作品を愛読していたわたしが山田さんと直接知り合ったのは、当時文化庁長官だった河合隼雄先生に山田さんがインタビューした際に文化庁文化部長として立ち会ったときでした。

河合先生を取り上げた作品は単行本Vol.6に、そしてその後わたしがインタビューを受けた作品はVol.7に収められています。よかったら、読んでみてください。]]></description>
         <link>http://www.mammo.tv/column/ken_terawaki/20111225.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">寺脇 研（NPO教育支援協会チーフ・コーディネーター）</category>
        
        
         <pubDate>Sun, 25 Dec 2011 04:55:13 +0900</pubDate>
      </item>
            <item>
         <title>#436 ヒトは進化する……？　そう思いたい、2012年の師走</title>
         <description><![CDATA[ジンセイっていうのは……。
自分の周りの何人かが少しでもシアワセに生きられるように貢献したい。
そう思った時から劇的に忙しくなるような気がする。
私の場合は……。もともとの実家の家族2人と、カフェで毎日一生懸命切り盛りしてくれているスタッフ3人と、新しく加わった自分の家族3人、合わせて8人がとにかく笑っていられるよう、そこだけを目的に考えたら、今やらなくちゃいけないことが、一人でぶらぶらしていた時の数十倍増えた。
結果、ジンセイのスピードが八倍速くらいになって、マッハで流れていく。

それと共に、マンガのような珍事が起きる。
いろんなことを考えながら、コーヒーを飲もうとしていた時。
カップに手を伸ばして『ああ、いい香りだナア〜！』と思っていた矢先。
「わっ、アッツ〜〜〜〜〜〜イ！！！」
あまりにもせっかち過ぎて、カップが唇に到着する手前で傾けてしまった。
頭の中にはやるべきこと、やりたいことが満杯状態。
それをひたすらこなそうと、駅の構内をスタスタ、早歩きで進んでいたら……。
ビリッ、ビリリリッ。
（パ、パンツが破けたあ……）
いやあ、あたしとしては、なるべく少ない歩数（低エネルギーで）目的地まで行こうとして、でもそれが逆に裏目に出た。笑
たくさんのことを精一杯やりたいから、近道を行こうとしてベストを尽くすのに、コーヒーをたっぷり含んだ服と、破けたパンツに翻弄されて、こりゃ完全に急がば回れ。
（……なんだかナア……。笑）

昔からよく「バイタリティーありますねえ」と言われることが多かった。
けれど、自分にしてみれば、バイタリティーがあるんじゃなくて、実は生きてると、頭の中にやりたいこと、やらなくちゃいけないことがバンバン、勝手にインプットされてくるので、それをひたすらこなそうとすると＝周囲からはバイタリティーがあるように見える、らしかった。笑。
だから昔付き合っていた人と、こんな大喧嘩をしたこともあった。
「オレは由紀ちゃんにずっと振り回され続けてきた。疲れたよ」
その言葉を聞いて、ぷちんと頭の中でスイッチが入った。
「……でもねえ……あなたは私じゃない。だからとりあえず私から離れれば、あたしに振り回されることもないわけで」
「は……？」
「つまり。私は私をやめることができない」
「……？」
「……私に振り回されて困っているのは、ほかでもない、私自身なのよーっ！」
「……（ぽかーん）笑」
「笑い事じゃないんだよー。私は私をやっている限り、一生自分に振り回される。体も分離できないから、休む暇もないんだよー、ほんと大変なんだよ」
「ふっ、ふわっ、はっはっは」
「だからね、私が私に振り回されて疲れるって言うのはわかるけど、体が違うあなたが私に振り回されて疲れるって言うのは、まだまだ甘いと思うんだよね」
↑わははは、なんのこっちゃ。笑。
けれど当時はかなり本気でそれを言っていた。

独り身の状態でそんなんだったから、8人の責任を負った今となっては、やることが満載。
それも最初はこなすのが大変でも、人は日々進化し続けるとひたすら信じてヤルことにより、なんとなんと体と脳の構造が劇的に変化してきた。
例えば……。
◇ 右手と左手で違うことができるようになった。
→右手で携帯メールを打ちながら、左手で仕事の資料のページをめくる。
→右手でハンバーグをこねながら、左手でipadで料理のレシピを調べる。
→右手で保育園のノートを書きながら、左手で新聞をめくる、など。
◇	脳内をいくつかのパーテーションに区切って、それぞれに違う課題を入れておき、それらを同時進行で考えることができるようになった。
（前は、一つのことは一つ、1×1でしか考えられなかったのに、今は4つか5つくらいの小部屋をガガッと同時に動かして考えられるようになった）
→頭の後ろで今晩のおかずのことを考え、右横でカフェの運営システムについて考え、真ん中で制作進行中の小冊子の構成を考え、左横で明日の保育園の準備について考え、前で数ヶ月先の自分の予定について考える、という感じ。笑
仕事と子育てとの両立＝時間が細切れになる、とみんなが悩むところだけれど。
実はその中に相乗効果が生まれていることに気付いたのは、つい最近。
夕飯のおかずの構成と、創作するチラシの平面のデザイン構成と、小冊子の中に書く文章の起承転結の作り方は結構似ていたりする。
そして、保存も考えたおかずの段取りと、カフェで行うイベント企画の段取りと、冊子発行のための段取りがこれまた、似ていたりする。
（日々勉強、日々精進。少しずつだけど、ヒトは進化するもんなんだナ）

夕方19時からは、自分のことはさっぱり忘れて、家族奉仕の時間がやってくる。
おちんぴー（旦那さんのあだ名）が誰かと電話で喋っているところに、ぽにょ（長女のあだ名）が割り込んでいって大騒ぎ。
「パパー、誰と喋ってるの？」
「え？　ああ……オシリさん（？）だよ」
「えーっ、何それ、オシリさん？」
「そう、だから、 “もしもし”の代わりに“ぷりぷり”って言うんだよ」
「そうなんだ。じゃ、オシリさんは高いところが好き？」
「うん、好きだよ。けど、ちょっと怖いって」
「ならムヒつければいいじゃない？（←ぽにょはムヒが万能だと思っている）」
「そうだね。他にも、オシリさんは、花火も好きなんだってよ」
「そうなんだー。アキナ（ぽにょ）も、オシリさんと一緒にヤケドしたかったなー（←明らかにヤケドの意味を誤解している）」
19時から家の中に入り乱れる会話と真剣に向き合っていると、脳がそれこそ分裂しそうになるけれど、脳内をパーテーションに区切ってマックスまで働かせて、その上こんな可笑しな会話を吸収しても、まだ壊れていない。笑
（使われている脳は数％。ならせめて、10%くらいは使えるようにしよう）

【明日は、今日よりも少し、できることが増えている】
そんな言葉を信条に、2012年、またちょっぴり期待をしてみようかな。

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今日も空を見上げて歩いていこう！アルゼンチンにて]]></description>
         <link>http://www.mammo.tv/column/yuki_shirakawa/20111223.html</link>
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                  <category domain="http://www.sixapart.com/ns/types#category">白川 由紀（紀行フォトエッセイスト）</category>
        
        
         <pubDate>Fri, 23 Dec 2011 02:53:16 +0900</pubDate>
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