2010-09-02 号
多賀谷 浩子(フリーランス・ライター)
いよいよ夏休みも終わり。
この夏もまた、色々なスターが
映画のプロモーションで日本を訪れました。
今回は、その時の写真を紹介しつつ、
会見やイベントの雰囲気を味わっていただけたらと思います。
まずは、こちら。
8月の中旬に行われた『特攻野郎Aチーム』のジャパン・プレミア。
高校生の皆さんはきっと
“Aチーム”と言われてもピンと来ない人も多いと思うのですが、
これ、もとは80年代にヒットしたアメリカのTVドラマなのです。
毎回、危険かつ難解なミッションを
破天荒な“Aチーム”の4人が痛快に成し遂げる人気シリーズ。
日本でも、同じく80年代に放送されました。
映画の冒頭、スクリーンに映し出されるのは、
椅子に縛られた絶体絶命の男。
ああ危ない……というその時!
往年のファンもそうでない人も思わず「ニヤリ」としてしまう
シリーズならではの“秘策”が飛び出す鮮やかなオープニング。
終始、タイミングが絶妙でスカッとする作品ですが、
監督の個性と映画がよく合っているのが伝わってくる。
2002年にトム・クルーズが製作総指揮として参加した
『NARC』というシブイ刑事ものの映画があって、
監督は、この作品を手がけたジョー・カーナハンなのだけれど、
どんな人なのかな…とプレミア取材に出かけたら、

こういう方(いちばん右)でした。ほとんどAチームのメンバーのよう。
キャストの面々とも年齢が近く、終始楽しそうな雰囲気。
映画監督には、わりとシャイで人前が苦手な人も少なくない気がするのですが、
大勢の観客の歓声に包まれながら、レッドカーペットを歩いてくる時も
カーナハン監督は、大きく手を振りながら、ごく自然にノリノリでした。
この映画が面白かった理由が、ちょっとわかる気がします。
ちなみに監督の隣にいるのが、
格闘技「PRIDE」で日本にも来たことがあるファイター、
クイントン・“ランペイジ”・ジャクソン。
このひと、きわどい日本語で面白いことを言うのが得意で、
たびたび会場の笑いを誘っていました。中でも可笑しかったのが
「この映画の公式サイトを見たら、日本人の吹替キャストが載っていて、
僕の吹替を担当してくれたのが、格闘家の武蔵なのはよくわかるんだけど、
なぜ、“マードック”役の吹替の人が、ひとりだけパンツ一丁なのか、
不思議でたまらなかったよ」
公式サイトの「ニュース」を見ると出てきますが、
たしかに、日本人吹替キャストの写真、ほかの3人は
それぞれ役に合わせた格好をしているのだけれど、
マードック役の小島よしおだけは、あのおなじみの海水パンツ姿。
このコメントを受け、マードック役のシャルト・コプリーは、
「そんなの、かんけい?ねい?」とフォロー。
その後、仲良しになった二人の写真が、こちら。

小島よしおの隣にいる、このシャルト・コプリーも、面白いのです。
『第9地区』(09)という今年とても話題になったSF映画、見ましたか?
この映画で得意の即興劇を披露しているのが、このひと。
彼は経歴も面白くて、12歳の頃から短編映画を監督・主演したり、
幼い頃から即興や物真似が得意だったそうなのですが、
珍しいのは、19歳で会社を設立し、放送業界で活躍してきたということ。
ロンドンの大学で演技を学び、在学中は舞台に立っていたそうですが、
演技以外の経験も積んできた豊かさ、自由さがスクリーンからも感じられる。
たたずまいもごく自然で、こういう生き方もあるのだなと思わされます。

そして、今回来日していた中で、
いちばん女性の注目を集めたのが、きっとこのひと。
ブラッドリー・クーパー。
話題のTVドラマ『セックス・アンド・ザ・シティ』に
1999年にゲスト出演したのが、TVデビュー。
その後も数々の映画やドラマに出演してきましたが、
大きな注目を浴びたのが、高校生の皆さんには決してオススメできない
結婚前夜の花ムコの楽しい酔っ払い映画『ハングオーバー!』(09)。
今回のAチームでの“フェイス”は、相当なハマリ役。
プレイボーイのキャラクターで、この映画でもさらに人気が高まりそうです。

そもそも、ドラマシリーズの4人のキャラは、
ひとりが、頼れるリーダー、
ひとりが、モテモテのプレイボーイ。
さらにひとりが、名パイロット。
最後のひとりが、怪力の飛行機嫌い。
今回の映画でも、そのキャラクターを踏襲していて、
ファイターのクイントンが「飛行機嫌い」を
そして即興が得意なシャルト・コプリーが、
ちょっとアブない「名パイロット」を演じていますが、
肝心要のリーダーを演じているのが、
今回の来日メンバーには残念ながら入っていないリーアム・二―ソン。
『スター・ウォーズ エピソード1』以降の新シリーズで、
オビ=ワンの師匠であるクワイ=ガン・ジンを演じたシブイ役者さんです。
重厚な人間ドラマからアクションまで幅が広く、
『96時間』(08)なんて設定自体はかなり強引なのに、
このひとが演じると説得力が出て引き込まれてしまう。
ただかっこいいだけではない、人間の魅力を感じさせます。
そんなキャストひとりひとりの魅力と
監督の持ち味が、スカっと楽しくミックスされたこの作品。
まだまだ夏の暑さが続くこの時期、楽しんでみませんか?

次週は、『食べて、祈って、恋をして』のジュリア・ロバーツ。
そして、公開中の『ソルト』のアンジェリーナ・ジョリーの
会見の模様をお届けします。お楽しみに。
公開中。
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